基山町内で2019年1月下旬から、一時全国的にブームになった”ジビエ(Gibier)”が売られているとの情報が入ってきました!
ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。
ジビエの取り扱いを始めたのは、基山町長野エリアにあるイオングループ系列のスーパーマーケット、マックスバリュ基山店です。
実は、プライベートで狩猟免許を持っている「罠ガール」こと私、西川。ジビエは、家畜と違って定期的に一定量が捕れるわけではなく、しかも、人間の管理の行き届かない自然の中で暮らしているので、市販の際は衛生面も心配…とよく聞きます。
そこで消費者の皆さんの「そこんトコ、ど~なの!?」を今回、取材してきました!詳しいお話を聞かせてくださったのは、店長の冨田さんと精肉コーナー担当の本田さんです。
まず、マックスバリュでのジビエ取り扱いについて聞いてみると、「九州産のジビエは以前から販売していた」という予想外の回答が!
そもそもはマックスバリュ九州として、「農林産物被害対策で捕獲されたイノシシ肉(ジビエ)の利用拡大に、『スーパーとして貢献できれば』」と、2016年から福岡や長崎エリアを皮切りに、九州各地の店舗で販売していたんですって!
そして2019年。今までとの違いは、佐賀県の背振エリアで捕れたイノシシ肉の販売が佐賀県内で始まったということ!
今回店頭に並ぶジビエの加工は、佐賀県内では一番設備の整った食肉加工センターと言われている吉野ヶ里町脊振山系鳥獣処理加工センターで行われています。この施設で、解体から精肉、パッケージ化といった商品になるまでの一連の流れを全て行うため、菌などの汚れが付着する心配がありません。もちろん、保健所の許可も下りています。
ほぼ無菌状態でのパッケージは冷凍すると約1年間保存できることから、安定した供給ができるのか?という懸念点もクリア!ジビエには、どうしても捕れない時期があるため、売り場に穴が空く可能性が大きいと言われてきました。しかし、捕れる時期にたくさんの在庫を確保することができれば、流通面も心強いですね♪
ここで、消費者である私たちが一番気になるのが、調理法!これまで食卓に並ぶ機会が少なかったイノシシ肉をどう調理したら美味しくいただけるのか、オススメの食べ方を聞いてみました。
本田さんは、”ぼたん鍋”とよく聞くので、お鍋に入れてみたんだそう!「匂いが気になると聞くけど、全然そんなことなかった。イノシシだと言われなかったら分からないと思う」とおっしゃってました。しかし、煮込みすぎたのか固くなってしまったという失敗談も…。
マックスバリュ九州のジビエ販売を統括している畜産部長、中村さんのオススメの食べ方は、「素材の味がよく分かるので、塩コショウで焼くのが、一番ですね」。私も仕事柄よくイノシシのお肉を食べるのですが、確かに、BBQが一番美味しい気がします♪
ちなみにマックスバリュ九州が、店頭で提案しているレシピがこちら。
先ほど本田さんが固くなってしまったと言っていたぼたん鍋。煮込む時間に、ポイントがあるのかもしれません。
なお2019年2月現在、マックスバリュ基山店で販売されているイノシシ肉は、2種類。
これから種類を増やしていく予定もあるそうで、楽しみですね。
九州に156店舗あるスーパーマーケット、マックスバリュ。そのうち50店舗しか、このジビエは販売されていないらしく、その50店舗の中に基山町が入っているなんて、なんともラッキー。在庫が少ないかもしれないイノシシ肉が売り場に残っていたら、ダブルでラッキーです!
地産地消のイノシシ肉を販売している佐賀県内のマックスバリュは、基山店以外に3店舗あります。
そういえば2019年の干支は、亥…。今年は九州各地ならびに佐賀県、そして基山町近郊の食卓までもが、イノシシに縁のある年になりそうです!