2023年がスタートしてから、さまざまなモノ・コトが動き出し、基山町近隣からも新しい情報や気になる噂話が聞こえてきています。
2023年上半期の、福岡県小郡市の話題をピックアップしてみました。
小郡市にETC搭載の車両が利用できる、九州自動車道のスマートインターチェンジが建設中です。
今までは仮名称で「味坂スマートインターチェンジ」と呼ばれていましたが、2023年3月30日に正式に「小郡鳥栖南スマートインターチェンジ」に決まりました。
福岡県小郡市と佐賀県鳥栖市を跨ぐように、西日本高速道路株式会社 九州支社が事業を進めており、利用者がわかりやすいようにと両方の市名を入れ、位置関係を明確にできるようにしたそうです。
九州各地の大規模な物流拠点からのアクセスが効率よくなるほか、交通渋滞の緩和や周辺の開発、企業誘致の促進といった地域の活性化が期待されています。
今年6月時点で、西鉄端間駅近くの福堂浄化センターの横、宝満川沿いの県道88号と並行に走る道路にランプウェイが建設中です。
インターは県道88号と国道3号に、接続するようになります。
また、2022年12月6日には、「多軸式特殊台車」という特殊な車を6台使い、一夜にして九州自動車道を跨ぐように橋桁が架けられました。
この作業は、佐賀県では初めての事例だったそう。桁長72.6m、重さ420t!その様子は圧巻です。
さらに、この付近の国道3号は渋滞緩和のため4車線化の計画が進んでおり、現在も工事が進められています。
小郡鳥栖南スマートインターチェンジの開通は、2024年度の予定。
他にも、久留米IC付近へつながる道路も計画されているそうで、渋滞緩和や交通アクセスがどう変わっていくか、要注目です。
甘木鉄道小郡駅近くの高速高架下が2023年4月から、「地域交流ひろば」としてイベント等に利用できるようになりました。
駐輪場として活用している小郡駅高速高架下の未利用エリア(所有者:NEXCO西日本)を2023年7月現在、無料で利用できます。利用料金は、今後変更される可能性もあるそう。
「地域交流ひろば」は、西鉄小郡駅と甘木鉄道小郡駅の両駅から近く、全天候型なので、雨で濡れることもありません。
賑わいを生み出し、人と人との交流が生まれる場所になってほしいと誕生しました。
小郡市役所 商工観光課によると、過去のマルシェ開催時には、キッチンカーブースや、飲食スペース、キッズスペース等が用意されたそう。
マルシェやフードフェス、地域活動、スポーツイベント、文化交流など、どう活用するかは主催者のアイデア次第。
利用を希望する場合は、小郡市役所 商工観光課 商工観光係(商工担当)とイベント概要を協議し、利用日時を決定。その後、利用届を正式に提出する流れとなっています。
小郡市役所 商工観光課 商工観光係(商工担当)
佐賀県との県境にも近い、鳥栖JCTから700mほどの場所に、敷地面積約43,000㎡、延床面積9.1万m²の4階建ての物流施設「GLP福岡小郡」が建設中です。
2023年11月に竣工予定。
この巨大物流施設には、「リビングラボ」が導入され、物流関係者以外でも気軽に利用できる空間もできるのだそう。
リビングラボは、「生活空間(Living)」と「実験室(Lab)」を組み合わせた造語で、地域の集会所やファーマーズマーケットなど、休憩をしながらくつろいでもらう場所ができる計画です。
また、災害時には避難場所として利用でき、地元住民のより安心安全な生活をサポートする施設にもなります。
物流倉庫だけでなく、人の流れが生まれるリビングラボに期待が高まります。
食料、衣類、家電等がそろうアメリカの会員制スーパー「コストコ」。
約3,500〜4,000種類の商品を扱い、独自のブランドからメーカー品の業務用サイズまで揃う大型店舗です。
2022年3月17日、小郡市役所にコストコホールセールジャパン株式会社のケン・テリオ社長が来庁し、「コストコ小郡倉庫店」の立地協定締結式が行われました。
九州での出店は4店舗目、福岡県内では3店舗目となり、筑後地区では初出店。小郡市での開業は、2024年〜2026年の予定です。
気になる建設予定地は、大分自動車道小郡インターチェンジの出入り口より西側で、敷地面積6万8800m²は、東京ドームの約1.5倍に相当します。
計画によると、900台の駐車場と売り場面積1万m²の店舗となり、ガソリンスタンドも併設される予定です。筑後地区をはじめ、佐賀や長崎、大分からの集客も見込んでいるとのこと。
2023年7月現在は、商業向け開発が規制される市街化調整区域のため、許認可権を持つ県との協議が進められているようです。
なお、小郡市との協定では、障がい者を含め400人の雇用を予定し、地域産品などの販売や災害発生時の避難所確保や食料・生活物資の提供なども含まれています。