子育て世代にとって、人生で初めて直面するといっても過言ではない、我が子の「進路」。
保育園・幼稚園選びではないでしょうか。
それぞれの家庭の事情によってタイミングが変わってきますが、保育園の新年度の入所申し込み受け付け期間は例年12月頭から1月中旬にかけてです。
また幼稚園の入園申し込みは、佐賀県では県内全域一斉に、毎年11月最初の平日に受け付けがスタートします。例えば2018年度の幼稚園入園願書受け付けは、2017年11月1日(水)です。
つまり秋には、各幼稚園の入園願書の配布が始まるケースが多いということ。
そういった事情から、9月以降は新年度の入所・入園に向けて、園について調べたり、公開保育に参加したり情報収集を始める家庭も多いのではないでしょうか。
そこで大字基山は、基山町役場こども課に協力を依頼。
あらためて、基山町内にある保育園・幼稚園の基本情報をまとめてみました。
窓口の担当者から、各園について簡単なコメントもいただけてますよ!
基山町役場1階、正面玄関を入って左奥に、こども課はあります。
基山町での子育てに困ったり迷ったり、知りたいことがあればまず訪れてみるべき窓口です。
2017年8月時点で、基山町の待機児童はゼロ。
「保活」(ホカツ、確実な保育園入所に向けて役場窓口や園に何度も通ったり、点数をためること)は、あまり基山町では気にしなくてもいいのかも…となんだが希望が湧いてきます。
しかし年度途中からの保育園入所は、入所希望月の前々月末までにはこども課窓口で相談、申し込みをしておきましょう。
例えば10/1からの入所を希望する場合は、8/31までに窓口に相談、が確実です。
…そして、ここでこっそり、内部情報をば。
実は、こども課による入所判定会議は毎月10日前後で行われているとのこと。つまり前月9日までに申し込めばギリギリセーフという可能性も残されていますので、急な入所を希望する事態になれば、やはり一度は窓口に問い合わせてみましょう。
前月の月初めであれば翌月入所を諦めるにはまだ早い!ということです。
その後、こども課で受け入れ先を調整・決定してから、園と保護者に手紙で決定の旨が通知され、入所先の園と簡単な面接などを経て、晴れて入所となります。
タイミングが遅れると翌々月の入所となる可能性が高まるので、ここは注意が必要ですね!
町内の認可保育園は、「基山保育園」と「たんぽぽ保育園」の2園。
町内唯一の公立保育園、定員数が基山町内の保育園でもっとも多い。
「いわゆる、マンモス保育園です。お友達が多い環境なので、小学校進学時の環境に慣れやすいのではないかなと思います」
—— 2020年度に向けて園舎建て替えの話も出てきていますね。
「園舎の老朽化もありますし、建て替えを予定しています。今は町内や関係各所で意見交換を行なっている段階で、これから具体的な計画が決まります」
—— 公立と私立の2園に分けるという議論もあります。
「町として、そのような方向性を模索はしています。基山町の特色に合った保育所を誘致して民間の活力を積極的に取り入れ、公立の保育所と合わせて今まで以上に町内の子育て支援ができる体制づくりを目指す…。町としてやりたいこと、構想はいくつかありますね」
モンテッソーリ教育を取り入れている私立の認可保育園。
「やはり、最近注目を集めているモンテッソーリ教育が園の特色ですね。」
—— 将棋の藤井聡太四段という話題性もあるし、なんだか人気が集中しそうなイメージ!
「希望される園に入園できるかどうかは、各ご家庭の点数に左右されますので、こればかりはなんとも…」
—— 点数はやっぱり大事なんですねぇ。
「それはそうですね。町としては平等に、各ご家庭の事情に応じて優先度をつけて、入園先を決定しています。」
町内の認可外保育園は「ころころ保育園」と「ちびはる保育園」の2園。
いずれも0歳〜2歳児に限って、認可保育(小規模保育施設)に指定されており、3歳以上が認可外保育の扱いになります。
基山町の豊かな自然が保育園の庭、と豪語する個性派保育園。
「とにかく元気!冬でもTシャツ短パンです!」
—— 町内では、どろんこ保育園としても知られていますね。
「小学校に入学すると、担任の先生はどの子がころころ保育園出身かすぐ分かる、と聞いたことがあります(笑)」
—— 町外からの園児が多いとも聞きます。
「こども課では認可保育の児童数のみを把握しているので、正確なところは園に直接確認してみてください」
全国的に話題の、商店街にある保育園。系列の園が隣町である福岡県筑紫野市原田にあります。
「基山モール商店街に2016年に移転してから、商店街の活性化に繋がっていると全国的に注目されている保育園です」
—— 2017年に入って、テレビでも何度か紹介されていました!
「もともと原田にある保育園が、基山町にも系列の園を開園されている形なので、園内行事は合同で行うこともあると聞いたことがあります」
—— アットホームな園なのかなと勝手に思っていましたが…意外な一面がありそうですね。
町内の幼稚園は「見真幼稚園」と「基山幼稚園」の2園のみ。
いずれも基山町のお寺、因通寺を母体とする、仏教の教えを大切にする浄土真宗系の私立幼稚園です。
「どちらも私立の幼稚園なので、こども課として保育園ほど詳しくはないのですが…見真幼稚園は2018年度に園舎を建て替えると聞いています。基山幼稚園は、見真幼稚園の新園舎が完成する2019年度から閉園、見真幼稚園と統合だそうです」
—— 入園については、直接、園まで問い合わせた方が良いですね。
「こども課では、なんらかの事情で保育園にお子さんを預けられない方に、幼稚園が行なっている0歳〜2歳児を対象にした保育サービス(見真学園子育て支援センター「さくらんぼ教室」)をご紹介したりしています」
こうしてまとめてみると、基山町には6園の個性豊かな保育園・幼稚園がありました。
中には、数年以内に環境がガラリと変わりそうな園もちらほら…。
そして、住んでいる場所やお子さんの性格、教育方針など、各ご家庭の事情によって選ぶ園は変わってくることと思います。
園や先生方の雰囲気は、実際に園庭開放や説明会に参加して、親子で体感してみることが一番。
その他に気になることは、役場こども課窓口や、園に直接問い合わせることをオススメします。
なお、大字基山では基山町内の全6園に取材を申し込み、各園のレポート記事をお届けする企画が水面下で進行中!
今後は、各園別に、先生方にお話をうかがったり園内の様子を記事にして、みなさんの保育園・幼稚園選びのヒントをご提供できるようになりたいなと思っています。