佐賀県基山町やそのまわりには、山と川、そして田んぼと畑がたくさん、それはもう、たくさんあります。
つまり、
地元に、
美味しいものが、
たくさん、ある!
そんな地域に暮らす皆さんの、普段の食卓に登場する定番料理を紹介する企画「畑のレシピ」。旬の食材の生産者や、ご近所のお料理上手さんに、レシピを教えていただきます。
今日からどなたかの食卓の一品に加えてもらえるよう、ほっこりやさしいイラストでお届けします。
今回のレシピの主役は、「マコモタケ」。
主に基山町・園部エリアの水田で育てられているマコモタケは、まだあまり市場に流通していない、珍しい秋の野菜。中華料理では高級食材として、知られています。9月から11月にかけてが収穫時期です。
毎年、町内ではふるさと名物市場や、地元の青果店などで直売の取り扱いがわずかながらあるそう。
町内でもレアな食材を見つけたら、試してみたい簡単なレシピを地域団体「そのべファーマーズ」のお料理上手・増永さんに教えていただきました。
レシピは、まったく火を通さない、マコモタケの生食を楽しむサラダです。
4人前の材料は…
マヨネーズ味だから、大人も子どもも食べやすいこと、間違いなし!
マコモタケは、炒めても揚げてもおいしい食材。まずはお試しに、サラダを食卓に並べてみませんか?
マコモタケのふわっとした手触りの繊維質は、シャクシャクと食感が楽しく、口には残らない爽やかさ。同じく秋の味覚「柿」のフルーティーな甘さが、マコモタケの食感と味わいを邪魔せず、おしゃれに引き立ててくれます。
マヨネーズはお好みで、とありますが、入れ過ぎて素材の味が負けてしまっては、もったいない!
味見をしながら丁寧に、全体の味をまとめていきたいですね。
今回のマコモタケは、園部の水田エリアの一角で、収穫されたもの。秋の収穫時期には大人の背丈以上に育つイネ科植物のマコモ、近くで見るとなかなかの迫力があります。
マコモの葉は、古来から神社のしめ縄に使われたり、乾燥させてお茶にもされています。
そのマコモの茎の根元が黒穂菌(くろぼきん)によって太く育ち、マコモタケと呼ばれます。菌と言っても人体に影響はなく、古来から食用として愛されてきました。
ミネラルや食物繊維が豊富で低カロリーであることから、近年、再注目されているマコモ。環境浄化の作用もあるそうで、基山町だけでなく、全国のさまざまな場所で栽培されています。
さぁ!
今日から、旬の食材をおうちで、お店で、美味しく食べてみませんか?
次回の「畑のレシピ」も、どうぞお楽しみに。
イラスト協力:橋本菜摘