おおあざきやま〜佐賀県基山町発ローカルメディア〜

「広報きやま」を聴いてみよう!17年続く朗読ボランティアの話

こんにちは!西川です!

2017年も残りわずか…前回の投稿から結構経っていますが、覚えてくださってますでしょうか。

基山町まちづくり基金事業支援団体のまとめ記事、通称”21記事”。

この21団体の活動を1つずつ体験取材してみようという企画、記念すべき第1回目のまちづくり団体は、「朗読ボランティアグループ虹の会」です!

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撮影日に集まって下さった「虹の会」のメンバーさんたち

「朗読ボランティア虹の会」とは?

一言でいうと、「町の情報を正確に声でお伝えする」団体です。

虹の会では、普段、「町の情報」として何を朗読しているのか?まずは、実物をお聞きください。

↑6秒程度のイントロ。まるでラジオのようです。

↑発行年月日、製作、録音・編集の紹介などをした後に、表紙の説明までもしています!

彼らはこのように、月に2回発行されている「広報きやま」を朗読した音声をCDに録音し、希望者に届けています。

現在、この虹の会による音声CDを利用している基山町民は28名。

視覚に障碍のある方加齢とともに目が見えづらくなってきた方忙しくて広報を読む時間のない方など、人によって利用している理由はさまざまだそう。

実は今回の取材をきっかけに私も利用者になり、最近では車移動をする際は音楽CDではなく、この虹の会によるCDを聞いています♪

虹の会の活動にいざ、潜入!

何を隠そう、この西川、保育士資格を有しておりまして、「読み聞かせ」は大好き!昔から国語の教科書も全ページ音読して父に聞かせるほど、「朗読」も大好き!!!

「これから楽しい時間が始まる~♪」と意気揚々と、虹の会の活動体験へ行ってきました。

「広報きやま」音声CDができるまで

まずは自宅で録音してきた音声を、メンバー同士で聞き直す時間

事前にメンバー間で朗読部分を担当分けしていて、CDを作る日までに自宅で朗読、メンバー相互で校正、音声データを作ってから持ち寄ります。そしてイヤホンをはめ、読み間違いがないか、原稿とにらめっこ。

ここで、「ここの読み方はもう少し頭を強く発音した方がいいんじゃない?」などのアドバイスが飛び交います。

そして必要があれば、その場で再度録音し直します。ダブルチェック、トリプルチェックは当たり前。「町の情報を正確に声でお伝えする」団体ですから。

基山町

音声に問題がなければ、次は音声を順番通りにつなぎ合わせる作業に入ります。

これがまた、肝心…!

差し替えた音声が不自然でないよう、コンマ数秒単位で編集します。前後の間の取り方一つで、聞き手に与える情報が変わってきてしまうからです。

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My studioというソフトを使っています。

音声の編集作業がまとまったら、いよいよCDに焼く作業です。

PCを使い、まずは一枚、マスターを作ります。そしてみんなで視聴します。

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懐かしのラジカセ!早送りや巻き戻しができるので、何かと便利みたい。

問題なければ最終段階、28名分のCDを焼き増しします。

ここがまた大変らしい…!

まちづくり基金の助成を得て、一度に5枚も焼き増しができる専用機械を購入したらしいのですが、何故かいつも絶好調とは限らないらしく、常に誰かがそばにいないといけないんですって。

でもこの子のおかげで、間違いなく大助かりしているそう!!

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気分屋のCD焼き増し機。便利なんだけど、手がかかる子!虹の会では「ピザ焼き機」と呼ばれているそう(笑)

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仕上げは、手書きとテプラ。この1枚1枚に、皆さんの想いが込められています。

こうやって出来上がったCDが、地域の民生委員さんたちの手で利用者たちのご自宅に届けられています。

活動17年目の「朗読ボランティアグループ虹の会」

広報きやまの音声CDを作り上げるまで、根気強く、丁寧な作業が印象的だった「虹の会」。代表の佐藤涼子さんにもお話を伺いました!

——とっても良き活動をされていますよね!活動のきっかけは何だったんですか?

先輩から聞いた話ですが、2001年頃、社協関連のイベントで朗読の講習会があったんですって。とても楽しくて、有意義な会だったそうです。しかし、当時はせっかく勉強したのに活かせる場がなく…。皆で「町のために何かしたい」という結論に至り、当時から唐津で活動されていた「虹の会」さんを見つけたんです。

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気さくに何でも話して下さる佐藤さん、飼っている猫ちゃんたちと遊ぶのが趣味なんだそう♪

そこでとってもいいな!と、唐津まで見学・研修に行き、勉強をして、人と人を繋ぐ架け橋になるようにと、会の名前も「虹の会」となったそうです。多くの先輩方の努力に支えられ引き継がれた会を、次の世代に引き継ぐ架け橋となれるよう、メンバーみんなで力を合わせ、頑張ってます!

——2001年って…16年前ですね!まちづくり基金を受けているのは今年からですから、それまでの活動資金は…まさか、自腹…?

そうですね。と、いうか、実は今も月々500円の会費制度をとっていまして…。でも、それだけでは機材やその他の経費もあり、やっぱり続けて行くのが難しくて。そういう時期に、社協から手を差し伸べていただいて、CD-Rは準備してもらえるようになりました。

——ひぇええ、労働対価も出ないボランティアな上に、活動上必要な経費までも自腹なんて、皆さんの使命感には頭が下がります。

いえいえ、私たちももちろんメリットがあるからやっているのですよ。声を出すことによって健康にもつながるし、こうやって仲間と集まることで楽しいひと時を過ごすことができます。時間的なこと、金銭的なことなど、大変なことはいっぱいあるけれど、私たちの活動によって少なからず助かっている人がいると思うと、やりがいも出てきます。

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この日、メンバーが持ち寄った差し入れ。1、手作りドーナツとみかん

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2、食べやすいサイズに切られた柿

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3、佐藤さんが私のために作ってきてくれたニンジンのきんぴら(感涙)

朗読の録音と編集という作業の性質上、CDを作り上げるまでは皆さん真剣、静かな時間が続くこともあります。が、この差し入れたちの写真からもお分りいただけるかと思いますが、お昼休みには皆さん談笑して、温かい雰囲気に包まれていました♪

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”アナウンス”と”朗読”の違いを丁寧に教えて下さる佐藤さん。が、ネット検索すればすぐに出てくる…らしい

——活動の頻度を教えて下さい。

ひと月に2回です。と、いうのも、広報が出るのが毎月1日と15日の2回だからです。広報が出てから一番近い水曜日を活動の日と決めています。

——もし水曜日に広報が出たら、自宅での事前練習とか、録音とかどうしてるんですか?ぶっつけ本番??

いいえ~!総務企画課から直接、原案がいただけるのです。短くても4~5日前にはもらって、しっかり自宅で練習と録音をしてきますよ♪

——皆で集まって活動をするのは月に2回だけれども、各自に予習・宿題があるというわけですね。

そうですね、はい。「これから録音するから黙っててね!」なんて家の人に言っても、外の車の音がたまに入ってたりして、「あ~、もう!」ってなったり(笑)。一回で上手くとれた時はうれしくなります♪

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皆さん支え合いながら、仲良く活動を続けられています!

——虹の会メンバーは、現在何名ですか?

9名です。そのうちほぼ毎回参加しているメンバーが6名です。みなさん都合がありますし、強制ではないので、気軽に活動しております。

——ほぉ、たった6名で毎回あの広報を…けっこうボリューム感ありますよね、大変ですよね…?

なのでメンバー募集中で~す!(笑)でもメンバー以上にCD利用者さんも募集中です!せっかくいいことをしているので、やはりたくさんの人に知っていただきたい、という気持ちがあります。ぜひ、何でも問い合わせていただきたいですね!

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今後は、できたら「議会だより」も読みたいと思っているそう。

——仲間になりたい人はどこに連絡したらいいですか?

基山町役場まちづくり課(92-7935)でも、社協(チラシに記載)でも、虹の会のメンバーに直接(チラシに記載)でも、どこでも大丈夫です!利用希望者さんも遠慮なく、ご連絡ください。

——今回「広報きやま」を読んで音声に残す、とても新鮮な体験をさせていただきました。それがどなたかの役に立っているかもと思うと、なんだかくすぐったい気分になりますね。今日は1日、ありがとうございました!!

また来て下さいねぇ~♪

活動体験を終えて

利用者からしてみれば、本っ当に有難い、有意義な活動をされている虹の会。

高齢化が進む基山町、これからもっと利用者が増えていくはず…なのに、基山町まちづくり基金を受けられなくなった後はどうやって活動を続けていくか、が目下の課題なんだそう。活動を続けていくための「自主財源」は、発足してから17年目を迎える団体でも、やっぱり悩みどころなんですね。

何かいい案が浮かんだ方は、大字基山のメンバー誰にでもいいので、ぜひご一報ください!

~ おまけ ~

以下は、私が体験させていただいた、11/1発行の広報きやまです。

声の主が変わるタイミングで、いくつか音声を載せていきます。

↑あ、この声聞いたことある…(笑)

↑たまに男声も入ります。メリハリがついて、いいですよね。

↑編集後記まで読み上げられてます!

↑ご案内終わりのご案内

↑アウトロ。ジャズチック!

by
大字基山編集部メンバー / さが地域ッズサポーター、イラストレーター
鹿児島県徳之島出身。
基山町で子育て世代と地域をつなぐため、町内のまちづくり団体などと連携して活動を行なっている。
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