いよいよ改元する2019年5月に向けて、4月1日に新元号が発表されました!
新しい元号は、「令和(れいわ)」。日本最古の歌集「万葉集」にある「梅花の歌」の序文が出典です。
「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」
「梅花の歌」32首が、どんな場所でどんな雰囲気の中で披露されたものなのか説明する、序文。
華やかな梅花の歌が詠まれたとされる場所が、現在の福岡県太宰府市にある太宰府政庁跡地および坂本八幡宮近くにあったと伝えられている、歌人・大友旅人(おおとものたびと)の邸宅です。
2019年4月1日夕刻に、現地を訪れることができた大字基山編集部。新元号決定の喜びに湧く、桜も見頃を迎えた現地の様子をお届けします。
太宰府政庁跡地は現在、太宰府跡、正殿跡など当時の主要施設と合わせて、広大な公園として整備されています。坂本八幡宮はその敷地のすぐ隣にあり、園内を散策しながら訪れることができます。
730年ごろ、当時の太宰府の中心地にあった大友旅人邸宅で開かれた、優美な「梅花の宴」。これから梅の季節には当時の面影を忍びに、さらに多くの観光客が太宰府を訪れるに違いありません。新元号発表から数時間後には全国から報道陣が訪れ、現地は「令和」フィーバー、始まっています!
ちなみに今回、万葉集と共に注目を集めることになった大伴旅人。太宰府に長官として赴任してすぐに妻を亡くし、その傷心を癒すために都から弔問に訪れた使者と基山に登って歌を贈り合ったりしていて、その歌も万葉集に収められています。当時から見晴らしの良い基山は太宰府関係者にとっても、重要な地でした。
基山のふもと、基山町から太宰府までは、車でおよそ20分。観光シーズンの土日祝日は道路渋滞もありますが、佐賀県からもお出かけしやすい太宰府の「令和」ゆかりの地、訪れておきたい注目スポットです。
太宰府政庁跡地に駐車場あり
坂本八幡宮は政庁跡地の脇道を歩いて5分ほど