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【速報】佐賀で麻しん患者、感染力強くGW中の県内行楽地訪問者に注意喚起

2019年4月から5月にかけてのゴールデンウィーク10連休中、佐賀県内で約9年ぶりとなる麻しん(はしか)患者が確認されました。

麻しんは、感染すると約10日~12日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、脳炎を発症することもあります。

佐賀県ホームページより

佐賀県庁の感染症対策担当者に詳しい話を聞いたところ、インフルエンザなどの「飛沫感染」と違い、麻しんは「空気感染」によって感染するとのこと。

空気感染は、患者のくしゃみや咳などに含まれる唾液を浴びて感染するだけでなく、そのくしゃみや咳の微粒子がただよう空間に一緒にいるだけで、ヒトからヒトへ感染が拡がります。

つまり、麻しんの感染力は非常に強い!免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症すると言われています。手洗い、マスクのみで予防はできません。

一方で麻しんウイルス自体の寿命は短く、およそ2時間ほどだそう。しかし、麻しんの予防接種を受けていなかったり、予防接種を受けていても免疫の獲得ができていない場合、患者と同じ時間帯・同じ場所にいるだけで感染する可能性が高くなります。

ちなみに麻しんは、似た症状を示す風疹(風しん、三日はしか)よりも感染力が強く、症状も重い特徴が。日本産婦人科医会の注意喚起によると、特に妊婦の麻しん感染は一般的に重症化することが知られています。風疹と異なり胎児奇形を起こすことはないとされていますが、流・ 死産、早産の頻度が上昇するという報告はあるそうです。

GW中の佐賀県内お出かけ先の日時をチェック!

ゴールデンウィーク中に佐賀県内の行楽地を訪れた方は、以下の表にある場所と時間帯(表は患者の施設滞在時間にウイルスの生存期間の2時間を加味した時間帯)をチェックして、該当者に風邪症状が出た場合、事前に医療機関に連絡してから早めに受診しましょう。

また、この機会に母子手帳を確認し、年齢問わず予防接種未接種の方は、特に気をつけておきましょう。麻しんの定期の予防接種(第1期:1歳、第2期:小学校入学前)がまだの方はお早めに、とのこと。

佐賀県HPより抜粋

佐賀市と武雄市の商業施設以外にも、有田陶器市のようにゴールデンウィーク中に全国から観光客が集まる場所での感染拡大が懸念されています。ただし訪れた時間帯が異なる場合は、感染の心配はありません。ご安心くださいね。

なお、麻しん発症までの潜伏期間は長く、10日〜12日です。今回の患者さんは、渡航先の海外から4月20日に帰国。4月28日に発熱しており、おそらく海外由来のウイルスに感染したのではないか、とのことでした。連休中に海外旅行された方も、万が一に備えて、頭の片隅に置いておくと良いケースかもしれません。

関連・参考リンク

より詳しい患者情報などは、以下のリンクをご参考ください。

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