基山町のシンボルである基山の中腹にある、本福寺。
近年、町の観光地の一つとして、年間通じてさまざまなイベントや試みを積極的に行なっているお寺ですが、2019年夏から本格的に始まったのは「寺カフェ」!「お寺」と「カフェ」を掛け合わせた、珍しいお出かけスポットが誕生しています。
本福寺の寺カフェは、毎週土曜日・日曜日の週末限定でオープン。その場所は、立派な五重塔のそばにある、善法堂です。
標高が高いため、山の斜面に突き出すような造りの舞台には、時折涼しい山風が吹き抜けます。
寺カフェに入ってすぐ目の前には、極彩色の不動明王像が鎮座。靴を脱いで上がる畳の空間が広がっており、高さ5メートルという迫力ある仏像の目の前で、のんびり、飲食できます。
カフェで提供されるのは、コーヒーやソフトドリンクと和菓子のセット(税込500円)など。夏の間はかき氷(アイス付き500円〜)もあります。
寺カフェに先んじて、実はSNSを中心に話題になっているのが、本福寺の「御朱印」。九州各地のお出かけ情報を掲載する専門雑誌でも紹介されるなど、注目を集めています。
中でも、寺カフェと同じ空間で週末のみ受け付けている特別限定御朱印(2019年8月現在の価格は1000円)は、注文してからその場で描かれるアート御朱印。絵の具で描かれるモチーフは生き生きとして、絵画のような完成度です。絵柄のテーマも毎月変わり、各御朱印に添えられるメッセージは持ち主のイメージに合わせた文章を描いてくれるんだとか。
御朱印集めが趣味という方が九州各地、全国各地から訪れる場所になりつつある本福寺。御朱印の完成にはある程度の時間がかかるため、待ち時間には寺カフェで飲食したり、広い境内を散策しながら思い出作りをする来訪者が多いようでした。