子育てをしている方なら誰もが気になるに違いない、ご近所の小児科・病院情報。
これから少しずつ、編集部独自のアンケートにより実際に「通っています!」の声があった病院をご紹介していきます。
取材の都合がついた順番に更新していきますので、のんびり、気長にこの特集企画にお付き合いください。
今回取材した鳥栖市の「ひよし小児科」は、平成元年に開院。この界隈で、昔から親しまれている小児科です。情報提供してくださった読者によると、「仕事をしているお母さんの都合や気持ちをわかってくれる」「親族が利用しているから(おすすめしてくれた)」とのこと。
場所は、国道34号線の鳥栖市役所の近く。鳥栖市役所交差点の一つ手前の交差点「鳥栖市宿町」(角にはセブンイレブンがあり、歩道橋がかかっています)を右折して、小さな橋を渡ったらまたすぐ右折します。神社を左手に見ながら進むと、神社の次が「ひよし小児科」です。
この神社脇の道路、少し細く感じます。駐車場については、向かい側「いちご薬局」の広い場所も使えるので困ることはありません。
玄関でスリッパに履き替えて、さっそく院内へ。
来院した方が必ず目にする場所に病院のスケジュールやお知らせが掲示されているため、うっかり見逃しが少なそう。開院30年の歴史を感じる、昔ながらの病院です。
取材時、受付の方と楽しくおしゃべりされるママたちをよく見かけました。長く通ってこられている方が多いのか、とってもフレンドリーな雰囲気。
待合室は全体的にすっきりと、シンプルな印象を受けます。感染症予防のためか、おもちゃやテレビはありませんが、玄関近くには絵本があります。待ち時間の過ごし方が心配な方は、何かしら子どもが時間を潰せるものを用意しておくといいかも!
待合室の入って左側に、トイレがあります。
トイレ用スリッパに履き替えて、利用します。子ども用のトイレの入り口はカーテンのため、小さい子でも開け閉めがラクですね。
先生の診察を受ける場所以外に、奥には処置などを行うスペースが広く確保されています。いろいろな症状の患者さんを複数人、同時に処置できるようです。
院長の日吉保彦先生にお話を伺いました。
——先生のご専門や得意分野はありますか?
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎の治療と予防などをメインに、当院は始まっています。開院したころは気管支喘息の患者さんが多かったのですが、医療の進歩で、今は重篤になる前に治療できるようになりました。それと、血液についても専門です。
——診察に来られた親子に対して、普段感じていることはありますか?
平成初期、来院されるお母さんのほとんどは専業主婦でした。今は真逆で、ほとんどが働くお母さんです。時代が変わったなと思います。そんな忙しいお母さんたちですから、子どもの病気が酷くならないように、当院では「予防」を推奨しています。普段から水分摂取をすること、感染予防すること、処方する予防薬をきちんと飲むこと。喘息と同じです。予防を心がけて酷い状態にならないように、気を付けて欲しいですね。
——これから、かかりつけ医を探そうとしている保護者に一言お願いします。
かかりつけ医…難しいよねぇ。それぞれのご家庭の事情があるでしょうし、先生でも看護師でも、自分にあった人を探すのが一番です。
当院は開院して30年が経ちますが、看護師たちスタッフがほとんど変わっていないんです。スタッフそれぞれに得意分野をもっていて、患者さんの相談にものる「チーム医療」ですね。また、小さいころに通っていた子が大人になって、自分の子どもを連れてくるというケースも。なじみがあって、看護師も知っていて、という安心感もあるのでしょう。
開院当初は近隣に小児科がほとんどなく、内科ばかりだったため、病気が酷くなって困った親子が、小郡、神崎、原田エリアから来院することも多かったとか。今でこそいくつもの小児科が開業していますが、その初期の地域小児医療を支えた病院の1つが、ひよし小児科なんですね。「わたしが居なくても、うちの病院は全部スタッフだけでまわせますよ」とまで言い切る日吉先生。チーム医療を成立させているスタッフへの信頼、ひしひしと感じました。
2019年は平成最後の年です。平成元年にスタートしたひよし小児科、今後の展望は?とお聞きすると、「もう少し頑張ろうかなと思っています」とのこと。これからも、地域で愛され続ける小児科です。