佐賀県基山町発ローカルメディア〜おおあざきやま〜

【産婦人科】レディースクリニック山田産婦人科

大字基山では、2018年に実施した編集部独自のアンケートにより、実際に「通っています!」の声があった基山町近郊の病院について、取材を進めています。

今回は、「産婦人科情報」をお送りします。取材の都合がついた順番に更新していきますので、のんびり気長に、この特集企画にお付き合いください。

レディースクリニック山田産婦人科医院(鳥栖市)

病院入り口

今回の取材先、鳥栖市の「レディースクリニック山田産婦人科」は1999年に開業。基山町の宿泊型産後ケア事業などにも協力しており、ホームページ情報によると、出産から更年期、思春期の悩み事まで相談にのってくれるという女性の「よろず相談所」だそう。

場所ごあんない

佐賀県鳥栖市蔵上2-186

アクセス

  • マックスバリュー基山店から車で約15分(約7.5km)
  • 県道17号線(久留米基山筑紫野線)交差点「鳥栖平塚」を佐賀方面へ向かい、車で約3分(約700m)

診察時間・休診日

  • 診察時間:月・火・水・金は9時~12時、15時~18時半/木・土は9時~12時
  • 休診日:日曜、祝日

お問い合わせ

今回取材した院内の様子は、外来フロアのほんの一部。もっと詳しく知りたい場合は、ホームページにもしっかり目を通してみてくださいね。

病院の様子

クリニックの場所は、鳥栖市蔵上。マクドナルド鳥栖平塚店がある交差点を新鳥栖駅方面に向かい、セブンイレブンのある交差点「蔵上南」を右折すると、右側(セブンイレブン隣)にあります。

駐車場は、入口近くに6台。病院裏にも広い駐車場(8台)があります。どちらも、それほど交通量が多くない道路に面しているので、運転が心許ない方も安心です。

玄関そばの駐車場

病院裏の駐車場。広いです

玄関でスリッパに履き替えて、院内へ入ります。

バリアフリーなので、ベビーカーも安心

受付

入り口から入った正面に受付があります。

受付の様子

妊娠や出産、婦人病や不妊治療などに関するリーフレットもたくさん、置いてありました。

待合室

待合室は、受付を背にして、ソファが同じ向きに複数台並んでいます。大きな窓から、自然光が降り注ぐ空間です。

雑誌やテレビがあります

ソファが並んでいます

プレイルームも

待合室のそばには、小さなお子さんと利用できるプレイルームもありました。

トイレ

トイレは、待合室の奥。定期検診などで必ず行われる、検尿のやりとりが個別にしやすい作りになっています。

ドアにはいろいろと注意書きが

柔らかな色調のトイレ内部

検尿を提出する窓が個室にあります

感染症対策

山田産婦人科では、新型コロナウイルスなど感染症対策として、以下のことが実施されています(2020年9月現在)。

  • 診察は本人のみで、付き添いの方は院外でお待ちください。※お子さんは例外です
  • 立ち合い分娩、出産後の面会は控えてください
  • 感染が心配な妊婦さんには、免疫力を上げるサプリメントなどを用意しています。

診察室

診察室の問診スペースには、多くの免許状が掲げられていました。院長先生は、産婦人科のさまざまな分野について研究されているよう。

たくさんの免許状が目を引きます

院長先生にお話を伺いました

院長の山田孝之先生にお話をうかがいました。背が高くて大きな印象を受ける、語り口のおおらかな先生です。

————こちらの病院の特徴などを教えてください

当院は出産はもちろん、不妊、女性医学、ヘルスケアの4分野の婦人科を診ることができます。若い女性から更年期の女性の、身体のことだけでなくメンタルについても、対応しています。生理不順で困っているなどホルモンバランスに悩む10代の子を対象にした思春期外来も、ありますし。必要なときには、パートナーである男性も診ますよ。

——ホームページには「よろず相談所」とありましたね

僕の専門は?と聞かれたら、4分野すべてやっているので「婦人科です」とお答えしています。浅く広く、婦人科に関することなら何でもやっているので「よろず相談所」なんです。原因や治療方法によっては、専門の病院を紹介します。まずは当院で話を聞いて、原因が判れば当院でできることは当院で、専門の先生に診てもらった方が良ければ、連携先の専門家を紹介しています。

院長の山田孝之先生

————こちらでの出産や、産後ケアについて教えてください。

できるだけ、患者さんの希望に沿うような出産方法を選んでもらうようにしています。自然分娩で、ソフロロジー(出産前のイメージトレーニングや呼吸法)やヒプノセラピー(催眠学を応用したセラピー)を導入して、不安や痛みを和らげるような出産を目指しています。出産は、一般的な分娩台で行ってもらいます。

産後ケアは、おっぱいケア、乳房ケア、それとカウンセリング専門の先生が居ます。あと、ベビーマッサージとメディカルアロマがありますが、この2つは担当者が産休中でお休みしています(2020年9月現在)。

——今、新型コロナウイルスで多くの妊婦さんが不安を感じていると思います。そんな妊婦さんたちに、一言お願いします。

心配いらないです(きっぱり)。世間で言われている「3密を避ける」「濃厚接触を避ける」などの注意はもちろん必要ですが、必要以上に不安にならなくていいんです。たとえ感染したとしても、佐賀県の医療体制は整っています。おかしいと思ったら自己判断せず、病院に行きましょう。必要があれば検査するし、問診で不安を取り除いたりもできますから。

とにかく、注意は必要です。でも心配はいらんのです!いらん心配すると、女性の場合はストレスで卵巣の働きのバランスが崩れるからね。

取材を終えて

山田先生が大学病院に勤めていたころ、大変な妊娠状態の母子に多く対応してきたエピソードも、お聞きしました。当時は、妊娠中の注意事項を知らないお母さんたちが多いのに、かかりつけの産婦人科では丁寧な指導が少なく、困った状態になってから大学病院に来た方が少なくなかったそう。「もっと早くに教えてあげられたら、注意すべきことを伝えてあげられていたら…」と何度も悔しい思いをされたんだとか。

そこで山田先生は、「赤ちゃんファースト」の気持ちで、お母さん達に知っておいてもらいたいこと、注意すべきことは必ず伝えるようにしています。時に厳しく母子の健康を気遣い、女性の健康のために日々最新の研究に目を光らせ、診療に役立てている山田先生の熱意。そんな女性の「よろず相談所」が基山の隣、鳥栖市にありました。

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