近所の誰かの好きなもの。
知らない誰かの大切なもの。
…それはきっと私が、あなたが、手に取ってみたくなる「逸品」。
2024年6月から、佐賀県基山町の自然や歴史、暮らしをキャッチーな「5・7・5」のリズムとイラストで表現した「かるた」が、町内の公民館や学校、公共施設に配置されるようになりました。
かるたと言えば、大人も子どもも一緒に遊ぶことができる、日本人お馴染みのカードゲーム。
ユーモアたっぷりの「きやまかるた」は話題を呼び、市販を望む声に応える形で、2024年11月下旬から一般発売も始まっています。
「高齢者の地域での活動の場・生きがいづくりおよび多世代間交流のツール」を目的として、基山町役場の福祉課プラチナ社会政策室が企画した「きやまかるた」。
2023年7月に「読み句」の募集が始まり、およそ1900句が集まった中から、選考委員によって44句が選ばれました。
きやまかるたのイラスト・デザインは、基山町内にある障がい福祉サービス事業所のPICFAが監修。所属アーティストの藤瀬翔子さんが、およそ4ヶ月かけてすべての絵札を完成させました。
その完成お披露目は、2024年6月。
関係者が基山町立図書館に集まり完成を祝うとともに、さっそく地域の子どもたちも参加して、かるた体験も行われました。
くすりと笑える基山町民なら鉄板のあるあるネタや、地域の自然や歴史の豊かさをしっかり伝える「きやまかるた」。
昔から変わらない町の風景や暮らしだけでなく、近年のエピソードもフォローしているから、老いも若きも世代を超えてしみじみ楽しめる内容になっています。
販売は、各施設とも開館日・開館時間のみ。年末年始は休館しています。