基山町ボランティアセンターは、7月10日で閉鎖されています。主に被害の大きかった丸林地区を中心に、復旧支援活動を行いました。
その他の地域の個人宅や私道、田畑の被害は、地元民の助け合いで、懸命に復旧作業が進められています。
そして週末に向けて、町内外から「基山町でボランティアをしたい!」という声も聞こえてきています。被災された方々が個人的に、復旧作業の手助けを広く求める動きも出てきています。若者世代は平日は仕事や学校があって、ここまでなかなか作業に参加できなかったのが実情でしょう。
佐賀県民災害ボランティアセンターによると、現時点で佐賀県内での活動は終了しており、佐賀県内でボランティアセンターを立ち上げている自治体はありません。
そんなボランティアセンターが立ち上がっていないエリアで、個人的にボランティアとして支援に入ろうとされている方々へ。
※報道されている豪雨被害の大きいエリアに、ボランティア受け入れ機能の整わない状況下で一般の方が被災地入りすることを奨励する記事ではありません。混乱・二次被害を招きますので、プロにお任せください。
ボランティア保険とは、活動中の事故によるケガや損害賠償責任を保障する保険のこと。ボランティア本人が活動中に、食中毒や感染症、熱中症になった場合も補償されます。
基山町社会福祉協議会によると、ボランティアセンターを通さない、被災地での有志のボランティアも保険に加入することは可能だそう。
登録場所は、全国各地の社会福祉協議会。自宅近くの社会福祉協議会で取得すれば、自宅から被災地の往復途中の事故も補償の対象になります。
今回のような大雨被災のボランティアには、「天災タイプ」への加入がオススメです。
登録時は、印鑑が必要です。インターネット上で申し込むことはできないため、必ず窓口に足を運ぶ必要があります。
肝心の窓口となる社会福祉協議会は、土日・祝日はお休み。
7月の三連休、基山町の…◯◯町の…●●さんところ、手伝ってあげたいなぁなんて思っている方は、今すぐ!お昼休みの時間を利用して!
最寄りの社会福祉協議会に駆け込みましょう!!
ボランティア保険に入っていないと、受け入れる側も体力仕事など「危険」が大きい作業を頼みにくい…という事情もあります。これから夏休みシーズンも迎えますし、いずれボランティア参加を考えている方は加入しておきたいですね。
一度保険に加入すると、4月1日から翌年3月31日まで、補償を受けることができます。長期に渡ってボランティア参加される方は、毎年度の更新が必要です。
2018年7月13日現在、基山町社会福祉協議会には「ボランティアに助けてほしい」という連絡が、町民から入ってきていない…というお話も聞きました。
基山町の山間部は農業に携わっている方も多く、ご近所さんや家族、友人と助け合って機材を使いながら復旧作業を進められていることと思われます。
しかし、特に基山町山間部はご高齢の方が多いエリアです。被災している場所が広い・多い場合、作業が長期に渡りそうな場合。遠慮せず、ボランティア派遣を社会福祉協議会に相談してみましょう。
個別にボランティア要請を受けた社会福祉協議会は、現場を視察し、被害の状況を判断し、ボランティアが必要なのか?必要でなければ何故なのか?を話し合ってくれるそう。
「個人で被災したら最寄りの社会福祉協議会に相談する」。
復旧作業をしながら第三者とやり取りするのも大変ですが、人手が足りない・猫の手も借りたい…そんなときこそ、被害状況について社会福祉協議会に「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」、やっておきたいですね。