基山っ子みらい館が完成、2020年4月から基山保育園が移転開園

2020年4月から、町内唯一の公立保育園、基山保育園がお引越し。約65年の歴史ある保育園が、新天地「基山っ子みらい館」で再スタートを切っています。

2020年度完成！基山保育園の園舎基本設計、意見募集は10/9まで

https://ooaza.com/topics/post9307.html

2018年9月より基山町ホームページで詳細が公開されていますが、2020年度より新園舎となる公立保育園、基山保育園について、パブリックコメント（意見募集）の受付が10月9日までとなっています。現園舎からの移転先は、基山町役場の敷地から道路を挟んで向かい側。 建設予定地の現在の様子 予定地から見える保健センター移転に先立って、2019年度には分園が行われ、2019年4月から「基山バディ認定こども園」が開園します。基本方針の全貌は、過去記事をご参考ください。https://ooaza.com/topics/post3286.html大字基山でも役場より許...

基山町保健センターの、道を挟んだ向かい側に完成した「基山っ子みらい館」。3月末に開かれた完成内覧会から、内部の様子をレポートします。

基山っ子みらい館は複合施設

基山っ子みらい館は、これまで保健センター2階にあった「子育て交流広場」と基山保育園が一部エリアを共用する、珍しいタイプの公共の子育て支援施設です。

未来館に向かう道路は工事中

曲線が印象的な建物そばに専用駐車場

全面ガラス張りの建物正面

突き当たりが入り口です

外から、子育て交流広場の様子が分かります

建物の鳥瞰図がロゴになってました

2つの曲線が組み合わさった印象的なデザインの建物は、ナチュラルな木目の外壁が目にも優しく、大きなガラス窓とモダンに調和しています。

エントランスに向かう途中、全面ガラス張りの向こう側に見えるスペースは「子育て交流広場」。親子が遊んだりおしゃべりしている様子を横目に、散歩気分で入り口に向かうことになりそうです。

新しい基山保育園の中の様子

基山保育園は、基山っ子みらい館の奥側エリアに位置します。エントランスを入って手前側が、共用エリアおよび子育て交流広場となります。

共用エリア

建物に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、円柱状の本棚。基山町こども課の説明によると、将来的に「本の無料交換所」のような仕組みづくりができないかと構想が進んでいるよう。カウンターには各種パンフレット類が並ぶなど、親子の情報収拾の場にもなるイメージです。

面白い形の本棚は、かくれんぼもできそう

新しい子育て交流広場は、本格始動してから取材予定！

調理室もガラス越しに眺めることができます

広々とした室内遊戯室

床の色が変わる場所から保育園エリアに突入

建物の突き当たりには、ガラス窓から近くの森を臨む室内遊戯室が。天井も高く、開放感があります。他に、レンタルできる会議室や保育園児も使うというランチルームもありました。

基山保育園と時を同じくして移転した子育て交流広場は、2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため「当面の間、閉鎖」となっています。本格始動の暁には、町内の親子にとって大切な憩いの空間として、充実した内部の様子をお届けできるはずです！

保育室

保育園エリアでは、年齢別に用意された保育室がそれぞれの表情を見せていました。

基本的に、すべての出入り口は引き戸。さらに扉にはガラスが多用され、どこからでも子どもを見守りやすい空間づくりがされています。段差のないバリアフリーデザインも、安心感があります。

さらに空調には木の格子でカバーがされているなど、目に余計な情報が入ってこない、視覚デザイン上の細かな配慮も行き届いている印象を受けました。

視界が広く感じます

年長向けの部屋

新品の椅子と机が待機中

0〜1歳児の部屋も広々

お昼寝用ベッドが導入されています

ロッカーやベビーガードもナチュラル系

室内ロッカー等にも、子どもたちの成長に合わせた使い勝手が工夫されていました。

年齢に合わせたトイレ設備

保育施設でもっとも気になるポイントかもしれない、「トイレ事情」。新しい基山保育園は、最新の設備が充実していました。

例えば、オムツを外すタイミングの子どもたちの近くには、部屋からすぐに出入りしやすそうなトイレが。明るい照明と優しい色使いで、大人でも居心地が良く感じる空間づくりがされています。

低年齢向け保育室にあるトイレ（自動照明付き）

大人も介助がしやすい空間

また、便器のサイズも、対象年齢に合わせた大きさが2種類用意されているという徹底ぶり。

自分でトイレに向かう年齢の子たちには、いかにも「トイレ」な空間もしっかり用意されています。

見慣れた雰囲気の「トイレ」

廊下と中庭

園内の廊下は、それぞれの部屋を繋ぐように、ゆるやかな曲線を描いています。日差しがたっぷり差し込む窓からは、近くの森と中庭がいつでも見えて、四季折々の変化を感じることができそう。

曇りの日も明るい廊下

中庭へもアクセスしやすそう

よく見る「窓」とは作りが違う！

また、廊下側から出入りができる中庭とは別に、各保育室から直接遊びに行ける広い庭もあります。

担当者によると、基山保育園の園庭には大きな遊具等を置く計画は今のところないそう。現在地から歩いて行ける距離にある基山総合公園が、子どもたち定番の外遊び場になるようです。

テラスには手足を洗う設備も

新しくも変わらない基山保育園

長年に渡って基山町の子どもたちを育んできた、基山保育園。新しい園舎・新しい場所に移転はしたものの、その保育精神は今後も変わる予定はありません。

3年以内に園舎建て替え・移転計画も！2017年度基山保育園のすべて

https://ooaza.com/feature/post1742.html

基山町には個性豊かな保育園・幼稚園が合わせて6園あります。大字基山では未就園児たちの新年度入所・入園に向けて、町内の6園全てに潜入取材する特集企画を敢行中。その第一弾は、インターネット上に公式情報がほとんどない私立の見真学園「見真幼稚園」で、さっそく卒園児たちが町中で先生方に「大字基山見たよ！」と声をかけてくださっているとか。そして第二弾。今回は基山町内唯一の公立保育園である基山保育園にご協力いただきました。開園から今年で62年目と、基山町出身者の多くがお世話になってきたと思われる、この基山保育...

晴れの日に横から見た基山っ子みらい館

道路沿いに案内板も完成！

2020年春から、基山町の子育て・保育環境は一新しています。基山っ子みらい館や町内の保育園に関するお問い合わせは、基山町こども課まで連絡しましょう。

2020年度に一新する基山町内の幼児保育事情、先取り情報まとめ

https://ooaza.com/feature/post15108.html

※2020/2/17 一部に誤解を招く表現がありましたので、修正しました。ご迷惑おかけし、大変失礼いたしました。2020年4月から本格的に、基山町内の保育園・幼稚園事情にさまざまな変化があります。以前から大字基山では保育園・幼稚園について詳細を取材してきましたが、2020年に迎える変革に合わせて、また改めて現地取材を進めていきます。そこで春を迎える前に、現時点で基山町役場こども課に確認できた、大きな変更点をまとめました。春から始まる、新しい町内子育て環境に関する取材記事をお楽しみに！基山保育園 この建物とももうす...