佐賀県・福岡県域で有数の紅葉スポットとして、11月から12月にかけて、多くの人が訪れる大興善寺。
そんな大興善寺に向かう1本道の途中で、夜の暗がりが深まる頃、ほんのりとライトアップされるイチョウの大木を見かけることがあるかもしれません。

山に向かう夜道に、色鮮やかなイチョウの木を発見!
紅葉シーズンには、基山町園部小原地区にある小原隼鷹天神社の御神木である大イチョウが真っ黄色に色づき、見頃を迎えます。
その夜のライトアップは、2024年から11月限定で実施されています。
地元の有識者によると、小原隼鷹天神社は約300年前の記録に残っている由緒正しき、地域で守り継がれてきた神社です。
御祭神は、高皇産霊神で、「天神」と言っても太宰府に祀られている菅原道真公ではないそう。民家に隠れるように建つ神社の場所は小高い丘のようになっており、石室があった古墳跡だと言われています。

民家の中にポツンと石の鳥居

公園や小原組合集会所のそばにイチョウの大木

独特の風貌をした樹齢不明の樫と椿
境内の中央には、御神木の大銀杏だけでなく、朽ちながらも大木となっている樫と椿があります。
昔は地域の子どもたちがよく遊んでいたという、すべり台とブランコもあります。
大銀杏の足元には、黄色く色づいた落ち葉や銀杏の実がいっぱい。

地域の方のアイデアで始まったライトアップ

18時、イチョウを照らして境内が明るくなります
大イチョウのライトアップを始めたのは、40年ほど続いているという地域グループ「千円会」のメンバーたち。18時ごろから21時まで、2025年は11月29日まで実施されています。
30日の夜には、大きな焚き火で出雲から戻ってくる神様をお迎えする神迎えの伝統行事「こもったき」が行われるそう。

寿楽園そばの空き地に駐車可能、三角ポールを避けて
ライトアップ期間中、神社に専用駐車場はありませんが、地域の方のご厚意で消防団跡の空き地に車を停めることができるそうです。
