連載20周年を迎える大人気漫画『キングダム』と佐賀県がコラボレーションした大型プロジェクト、「キングダム×(駆ける)佐賀県 ~佐賀の火を絶やすでないぞォ。~」が、2026年3月まで好評開催中です。
前回「きゅん!」っとレポートした古湯温泉からさらに南へと約1時間車を走らせた場所に、有明海の広大な干潟が広がる「干潟よか公園」があります。
普段は親子や家族で過ごす、穏やかな公園。プロジェクト期間中は、その公園にある防波堤が「キングダム読破堤(どくはてい)」に変貌していました。

公園に近づくと見えてくる白い「キングダム読破堤」

公園駐車場はトイレ完備で安心です
干潟よか公園の駐車場から海へ向かうと、いきなり目に入ってきたのは「1巻は300m右へ」という赤い案内板。防波堤にはずらりとプリントされた漫画『キングダム』が絵巻のように、連なっています。

最初から読むために300m往復しよう
そうです。この読破堤は、全長約300メートル以上にわたって原作1巻から77巻までの全ページが無料で掲出されているのです。つまり、誰もがいつでも立ち読みし放題!

まず300m歩いて1巻に到着
取材日は天候に恵まれず、小雨と北風が吹きつける、あいにくのコンディション。
でも、読破提の前に立ってしまうと、そんなことはどうでも良くなってしまいます。すでに数十名のファンの皆さんが、寒さを忘れて『キングダム』の世界に没入中でした。

海風に負けず、黙々と読み進める

たまには雄大な有明海の景色で目を休めよう

ファンならきゅん!間違いない
防波堤の上部に「桓騎注意」と書いたプレートもあり、劇中の大将軍を愛するファンの心理を理解しすぎている粋な演出に、思わず体温が上がります。
ここで最も「きゅん!」としたのは、漫画の過激な描写に対する配慮です。激しい戦闘シーンやそのまま公共の場に掲載するには刺激が強いだろうシーンを隠しているのは、なんと「佐賀の海苔」。
「大事なところは特産品で守る」という、佐賀県ならではの郷土愛溢れる計らいですね。

リアルな海苔でセンシティブ対応

戦場は過激なシーンが続きますから!

全長300mのキングダム読書体験は唯一無二
ふと気づけば、陽が傾き始めています。全巻読み終えるには、何時間、何日かかるのか……このまま時を忘れて読み続けていると暗闇に包まれる公園で一夜を明かすことになるので、最後の目的地へと意識を切り替え、急ぎます。
キングダム読破堤からは、車で約10分。到着したのは、「佐賀キングダム空港」という期間限定の愛称になった、佐賀県の空の玄関口です。
空港の駐車場は、有料と無料の場所があります。タイミングが良ければ、ターミナルビル近くの無料エリアを利用できます。県外から訪れる場合はレンタカーの割引キャンペーンも実施されているため、スムーズに「キングダム×佐賀県」を巡ることができます。

完全に「キングダム」な空港です
空港ビルへ足を踏み入れると、そこはもう見慣れた「空港」ではなく、確かに至るところに『キングダム』が。
2階へ続く階段では、いきなり主人公・信たちが熱い戦いを繰り広げていて、その姿に圧倒されながらも「きゅん!」。

メインの大階段からキングダムの戦場へ
そして天井を見上げてみれば、同じく巨大な垂れ幕です。戦場の物々しさ、登場人物の叫び声が聞こえてきそうな空間設計で、メインキャラクターの数々が佐賀空港内を見つめています。

過去に例のない規模の空港ジャックが行われています
階段の登場人物たちの表情を目に焼き付けながら、階段横のエスカレーターで上階へ。目的地は、空港3階にある「佐賀キングダム空港特別展(SPACE PARK)」です。

3/29まで入場無料の特別展

展示の気合いの入り方が違う!
この特別展の規模は、もはや美術館クラス!
作者・原泰久先生の描く線の勢い、潔さ、圧倒的な迫力。空港の大空間を圧倒しながら、間近で見るその筆致に「基山町からこんなに素晴らしい先生が生まれたんだ」と思うと、ワクワクきゅんきゅん間違いなし。
郷土の民として、主人公・信の出世を眩しく見守る村人たちと同じように、誇らしい気持ちが湧いてきます。
展示の中でも特筆すべきは、「キングダム×有田焼」のコラボレーション作品。

特別コラボ「有田焼」も必見
ガラスケース越しに見る作品は、登場人物が伝統工芸の様式美と見事に融合し、ため息が出るほどの美しさ。2026年3月3日まで井上萬二窯オンラインショップで、限定100枚の抽選販売も行われています。
そして、県外からの旅行者が一番驚くであろう仕掛けが、1階の到着ロビーにあります。
手荷物を受け取り出口へ通じる自動ドアが開いた瞬間、目に飛び込んでくるのは、フロアに数万の軍勢を引き連れて前進してくる伝説の大将軍・王騎将軍の姿!
その迫力たるや、思わず手荷物受取所へ引き返してしまいそうになるほど!?

佐賀での旅路が大変なことに!
空港からの出口では、「佐賀の旅の武運を祈る」主人公たちの凛々しい姿。
コラボレーション期間中は、県外からの旅行者はぜひ、佐賀キングダム空港を利用すべきです。熱狂的な『キングダム』ファンほど、心踊る瞬間を佐賀空港で味わえるはず。
旅の締めくくりとして、空港屋上の展望デッキも訪れましょう。そこには、夕日に照らされた主人公・信の後ろ姿が。
戦場の夕暮れを思わせる一枚の写真を撮れた瞬間、この旅最大の「きゅん!」が訪れました。

天下の大将軍気分を味わえる佐賀平野が尊い
佐賀キングダム空港では、売店・飲食店で1,000円(税込)以上利用すると、WEBアンケート回答でオリジナルコラボステッカーが1枚プレゼントされます。こちらも聖地巡礼グッズとして、チェックしておきましょう。
帰路に就くため佐賀市街を移動していると、タイミングよく「キングダム・ラッピングバス」に遭遇!

こんなバスが見れるのは佐賀県内だけ
漫画『キングダム』と佐賀県コラボレーションの地をめぐる日帰り旅は、最後の最後まで「きゅん!」に溢れて、心地よい疲労感とともに終えることができました。
佐賀県基山町出身の原泰久先生の情熱、佐賀県のポテンシャル、郷土の誇り、伝統工芸、それらが重なった瞬間に生まれる「きゅん!」をひたすら感じる今回の旅ができるのは、2026年3月29日まで。
あなた自身の五感で、佐賀県と漫画『キングダム』が織りなす「きゅん!」を感じてみませんか。
