2020年3月末、基山町役場と保健センターの渡り廊下の真下に、町営の「病後児保育室」が完成しました。
報道陣向け内覧会の様子と合わせて、詳細をお届けします。
施設完成前から、利用希望者の事前申し込みもスタートしていました。4月から本格的に、希望者の受け入れが始まります。
基山町によると、「病後児」の定義は「病気や怪我の回復期にある子ども」。闘病中の「病児」とは異なります。
例えば、かかりつけ医から完治の診断を受けたものの体力が落ちている…だとか、骨折して日常生活が不便でサポートが必要…、そんなシチュエーションで困っている基山町の子どもが受け入れ対象です。
利用希望者があれば開室して利用されるという「保育室」の1日あたりの定員は、3名まで。平日7時15分から18時の間、サポートしてもらえます。
対象年齢は、生後6ヶ月から小学校3年生まで。利用料は6時間まで1000円、6時間以上は2000円だそう。給食は一人あたり230円で、近くの基山保育園と連携して提供されます。
利用者は保健センター窓口で事前登録が必要ですが、突発的な相談でもスムーズな手続きが可能とのこと。ただし、病気が治っているといる証明として、医師による「診療情報提供書」の提出が求められます。
これまで基山町の病後児保育は、お隣の鳥栖市の施設に委託する形で行なっており、利用者は年間1〜2名ほどだったそう。
佐賀県内では珍しいという、町が直営する形で運営される、病後児保育サービス。子育て世代の町民にとって、困った時はサポートをお願いしやすい体制が整いました。
利用を希望する際には、基山町保健センターに事前予約が必要です。