佐賀県基山町発ローカルメディア〜おおあざきやま〜

【IPPIN】地元を応援するThe Kiyama Crewプロジェクト「チャリティTシャツ」

近所の誰かの好きなもの。

知らない誰かの大切なもの。

…それはきっと私が、あなたが、手に取ってみたくなる「逸品」。

 

基山町民・佐賀県民がこよなく愛する・注目するIPPIN(逸品)を取り上げる、気まぐれ特集企画。

2020年5月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が一部都市圏をのぞいて解除され、基山町も少し姿を変えた形で日常生活が戻りつつあります。そんな中、町内の中小企業や個人事業主をお揃いのTシャツを着て応援しようというチャリティ活動が、子育て現役世代を中心に始まりました。

地元を応援するTシャツ「The Kiyama Crew project」

地元民による地元民のためのチャリティ活動の名前は、「The Kiyama Crew project(ザ・キヤマ・クルー・プロジェクト)」。オリジナルTシャツを購入して、行きつけだったり知り合いだったりする地元のお店や人を応援しよう…という活動です。

どこかで見たことがあるロゴに「山」

このプロジェクトの特長は、「応援する人」「応援される人」がチームを結成し、チームによるリレーが実現すると、Tシャツの色がどんどん変わっていくこと。

応援するバトンが続けば続くほど、同じデザインで色違いのTシャツが増える。すると、顔見知りでなくてもおそろいTシャツを着ている人も増えて、いろいろなところで同志を見つけてお互いニヤリと笑みを交わす…そんな秘密結社的な楽しみ方もできるかもしれない、町民発のユニークなチャリティです。

マスク姿の支援先「やんややんや」店長と事務局メンバー(中央が末吉さん)

企画発案の中心人物は、基山町で育ち、今では5人のお子さんのお母さんとして町で暮らす、末吉麻衣子さん。町内には行きつけの飲食店や、幼なじみや知人が経営しているお店がたくさんあります。新型コロナウイルスによる自粛前は、普段から家族や友達と地元で食事を楽しんでいたそう。

ところが、2020年4月の緊急事態宣言から生活が一変。外食だけでなく買い物も、ままならなくなりました。

そして毎日のようにSNSで目に飛び込んでくるのが、知人の多い町内事業者の苦境。特に、通い慣れた飲食店がこれまでになかったテイクアウトやデリバリーキャンペーンを始めるなど苦闘する様子に、「お店がなくなったら困る!」という焦りがふつふつと湧いてきたんだそう。

実物よりも雄々しいデザインの基山らしき「山」

友人たちにも相談すると、似たような不安を抱えている人が多く、みんなで力を合わせて好きなお店や知人を応援することを決意。3月下旬には、チャリティ活動の事務局として仲間10名が集まりました。

活動のモットーは「こんな時だからこそ頑張りすぎず、応援する自分たちがまず楽しめる」こと。応援する側もされる側も、ジャンルを問わず好きなグループを作って好きな人や店を応援するチームを作り、「基山町、なんかいいやん!」と思ってもらいたい、とアイデアを練り上げたんだそう。

地元育ちの2人は店主とお客、学校の先輩後輩の関係です

そして完成したチャリティTシャツのテーマは、「Together, we will get through this.」。「町民みんなで力を合わせれば、このピンチを乗り切れる」という願いを込めています。

大人Lサイズ着用(身長170cm、体重85kg、普段は男性L〜XL愛用)

大人Sサイズ着用(身長160cm、普段は女性Mサイズを愛用)

女の子(6歳)は120、男の子(9歳)は140を着用

チャリティTシャツのサイズ展開は子どもサイズ90〜160(10cm刻み)、大人男女兼用SからXLまで。コットン100%の厚すぎず薄すぎない素材で、どのサイズも税込み2500円です。サンプルは応援先のお店で、手に取ることができます。

初回の応援先は、事務局メンバーが行きつけという町内の居酒屋「やんややんや」「醸し家おおくぼ」「萌菜」の3店舗。2020年3月の収入は約40%減少、さらに4月には80〜90%近くの減収となってしまったという、顔見知りの町内居酒屋を真っ先に応援しています。

駅ロータリー前の「醸し家おおくぼ」

基山駅ロータリー横の「萌菜」

プロジェクトは5月12日から公式Facebookで公表されており、SNSや友人知人らの口コミで広がりを見せています。初回のTシャツのカラーは「インディゴ(紺色)」で、22日時点で購入希望者は50名以上だそう。

さっそく「黒はないの?」という問い合わせもあったそうですが、すでに第2弾・第3弾の応援先が決定するなど、「色選び」を楽しめるようにもなってきました。

話を聞いて素直に嬉しかったという、おおくぼ店長も愛用

購入は事前予約制で、プロジェクト事務局もしくは応援されるお店で予約を受付け中です。予約締め切りから2週間ほどでTシャツを受け取ることができますが、基本的に町内での手渡しを想定しているため、遠方にお住まいの方の購入については送料等の関係でお断りする場合があるそうです。

ちなみに第4弾以降はまだ未定。応援のバトンをつないでくれる「我こそは!」という個人やグループも、募集中なんだとか。「地元の友達を応援する感覚で楽しく参加してほしい」と、末吉さん。Tシャツの色は応援される人やお店が、選ぶそうですよ。

なお、Tシャツの売り上げのうち経費を差し引いた利益が全額、応援先に寄付されます。

project1 「やんややんや」「醸し家おおくぼ」「萌菜」応援

  • Tシャツの色:インディゴ(紺色)
  • 予約の締め切り:2020年5月28日(木)まで
  • 予約電話(やんややんや):0942-92-5522
  • 予約電話(醸し屋おおくぼ):0942-92-8388
  • 予約電話(萌菜):0942-92-0437

project2 「塗まる」「cool beat dance school」「長野ジュータンクリーニング」応援

  • Tシャツの色:ブラック(黒)
  • 予約の締め切り:2020年5月25日から予約受付、締日は調整中
  • 予約電話(塗まる):090-2628-0980‬
  • 予約電話(cool beat dance school):090-6632-9292
  • 予約電話(長野ジュータンクリーニング):0942-92-0783

project3 「寺崎畳店」応援

  • Tシャツの色:検討中
  • 予約締め切り:検討中
  • 予約電話(寺崎畳店):0942-92-2850

「The Kiyama Crew project」概要

Tシャツやプロジェクトの最新情報は、公式Facebookをご確認ください。

屋外などで集まって飲食ができるような状況になれば、Tシャツ購入者のみが集まる1DAYイベントの開催なども、計画したいとのことでした。

第一弾の応援先の御三方。締め切りは残りわずか!

  • Tシャツサイズ展開:子どもサイズ90〜160(10cm刻み)、大人男女兼用SからXL
  • Tシャツ価格:全サイズ2500円(税込)、予約締め切り後2週間ほどで手渡し
  • 販売方法:事前予約制、予約時に支払い
  • 予約方法:応援先のお店に電話、もしくは事務局にメールで予約
  • 商品の引き渡し:応援先のお店での手渡しが基本です。遠方への発送は要相談。
  • 事務局メール:thekiyamacrew@gmail.com
  • The Kiyama Crew project(Facebook)

メールでの予約はタイトルに「チャリティTシャツ購入希望」として、Tシャツの種類、お名前、連絡先などを明記ください。

大字基山でInstagramキャンペーンも行います

ご自身のInstagramアカウントで、ハッシュタグ #THEKIYAMACREW をつけて、Tシャツを着用している写真や日常のシーンを公開投稿してみませんか。大字基山編集部アカウントのストーリーズでリポストし、アーカイブ化します(保存期間は約1年間、ストーリーズ投稿の場合は@ooaza_kiyama をつけてください)。

Tシャツを購入された皆さんが気軽に参加して、あたたかい応援の輪が少しずつ広がりますように。

大字基山編集部は、コロナ禍に立ち向かうボランティアやチャリティ活動を応援しています。

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