基山町役場が現在地に移転してから、およそ20年。
その跡地は今に至るまで、いわゆる「塩漬け」状態でした。
行く末について噂が出ては立ち消えていたこの場所が、2018年、とうとう動き出します!基山町役場の定住促進課まで、詳しい計画を取材してきました。
すでに広報きやまでも情報公開されているのが、賃貸の、共同住宅の建築計画!
旧役場跡地の所有者である基山町の官民連携事業で、民間企業が建築するこちらのマンション…ではなく定住促進住宅。町内外の若者世代の基山町定住を促進するために計画されています。
その名も「アモーレ・グランデ基山」。
…アモーレ!?
基山町の中心で愛を叫ぶ、イタリア語。某サッカー選手夫妻を想起させるネーミングですが、基山町のキャッチフレーズ「アイが大きい基山町」をそのままイタリア語に置き直したそう。
マンションの名前といえば、イタリア語でしょう!(窓口談)ということで、今回の計画にかける基山町の本気と攻めの姿勢が、伝わってきますね。
完成した共同住宅の所有権は町のもの。お金を出した民間企業が30年間建物を維持管理・経営するという、新しいタイプの公営住宅です。
町は空き地の有効活用ができ、民間は国の補助金によって負担が少なく建物の建築・維持管理ができ、入居する住民も至れり尽くせりで嬉しい…というwin-win-winの関係が成立するそうです。
2018年6月着工、2019年春から入居開始予定のアモーレ・グランデ基山は、鉄筋コンクリート造のエレベーター付き6階建て、全30戸。すべて3LDKと、子育て世代を意識した間取りとなっています。
バルコニーはすべて南向き。狭めのタイプがあるとはいえ、それでも68.9㎡以上!
さらに1階には物置に使えるトランクルームがあり、防犯カメラがついたオートロックの玄関、カメラ付きインターフォン、24時間対応のコールセンター、宅配ボックス、コミュニティルーム、敷地内には小さな公園まで計画・設計図には盛り込まれており…
これはもしかして、分譲マンション並みのハイスペック!!
そんな賃貸住宅が、JR基山駅から徒歩3分という好立地に完成する…近郊の子育て世代はもちろん、基山町にUターン・Iターンを検討している家族にとって、戦慄の一大プロジェクトと言えるでしょう。
これから本格的な工事が始まると思われる、役場跡地。
さっそく計画の鳥瞰図と合わせて、現在の様子を確認してみましょう。
図面左側の交差点の様子。
車の出入り口は1つだけ。車路から見た跡地の様子です。
そして、現在の敷地内の様子。実はここ、サンエーの裏手なんです。
また車路を出て、左折すると、今度は3号線に至る道に出ます。
敷地から道路に出る車路が少々狭い印象を受けますが、移動に便利な立地に納得です。
塩漬けされていたとは言え、さすが旧役場跡地!アモーレ!
ちなみに同様の賃貸住宅は佐賀県内にすでに複数例あり、どこも入居の募集開始と同時に、すぐに満室になったと言う話も。
そこで気になるのが、お家賃。アモーレ・グランデ基山では6万円代(駐車場・共益費別)と計画しているそう。
…いろいろ考えてみても、破格ですよね!いや価格崩壊!?
ただし「団地」枠ですが入居条件をいくつか検討中らしく…町の定住促進課によると、中所得者向けで子育て若者世帯が対象になるそうです。
注目の入居の募集開始は、2018年7月ごろになるんだとか。基山町で引っ越しを考えている子育て世代は、要チェックですね。工事の進捗や、募集開始のお知らせなど気になる方は、基山町Facebookやホームページを定期的に覗いていきましょう!
基山町役場 定住促進課
TEL: 0942-92-7920