!編集部注!
本記事は、2019年4月1日の「エイプリルフール」企画です。普段の大字基山はとっても真面目で、ネタ元に事実確認するよう心がけていますが、今回の記事は”情報源不明のウワサ話”を元に構成した、フィクション記事です!
2019年4月には、基山町内で「選挙」が2回、立て続けに行われる…ということで企画した、地元ならではの選挙にまつわる覆面座談会。
数年ぶりに行われる2つの選挙のあれこれを町内在住・性別年齢不詳のAさん、Bさん、Cさん、Dさんが語り尽くします。飛び交うざっくばらんなウラ話、ウワサ話、ブラックジョーク…。
どこまで本当?信じるか信じないかは、あなた次第です。
A「今回の選挙は佐賀県議選13選挙区のうち、7選挙区が無投票で選挙戦がない。佐賀に限らず全国的に議員の人材不足と言われているけど、基山町が入っている三養基郡選挙区では選挙が行われるから、良かったと言うべきか…」
B「当選には、家一軒立てるお金が必要…なんてブラックジョークが鉄板だったぐらい、昔は激戦が多かったのにねぇ(笑)」
C「そ、そうですか(冗談にしてもブラックすぎる…)」
!編集部注!
候補者からの金銭や物品の贈与は、法律で禁止されています。受け取りはもちろん、第三者から候補者に渡すのも、ダメ。食事の席で奢ってもらってもダメです!あげても、もらっても、ダメなものはダメ。逮捕されます。
D「今回の県議選は基山町から1人、立候補してるでしょ。政治経験がない新人さん。知名度がなくて苦戦してるみたいだけど、町の人らしい肩書き・経歴だよね」
C「と、言うと?」
D「誤解を恐れずに言えば、特に基山町育ちの男たちは、年功序列。保育園から中学校まで、ずーーっと一緒の仲が多い。で、就職したら今度は地元の行事やら商工会やら、消防団とかに入って、繋がり続ける。自然と上下関係ができるし、大人になると町内は知り合いばかりで、いざという時は団結力もあるんだ」
C「団結力が強い町民はやっぱり、同郷の候補者を選ぶから、苦戦とかしないんじゃ?」
ABD「いやいやいやいや!!(笑)」
A「それとこれとは別。選挙期間中、町民はちゃんと候補者を見てるし、聞いてるよ。町外の候補者だって基山町でしっかり選挙活動するし、『話を聞いてくれるいい人だよ』ってウワサはすぐに広がる。同じ町出身者に投票するとは限らない」
B「基山町って、佐賀県の端っこでしょ。福岡で仕事してる人も多いし、佐賀の県知事・県議にそんなに関心がないってのは、正直ある…」
A「でも例えば、去年の西日本豪雨の被災場所は、県道とか国道だってあるワケよ。基山町単独じゃ復旧に動けないし、予算の問題もあるし…。でも、佐賀県の方針や予算配分を決めるのって、最終的には県議会。だから、地元に詳しい県議がいたほうがいいって考える人たちもいるんだ」
D「県議の仕事って、町議に比べて身近じゃないから関心が低くなりがちだよね。佐賀県をどんな県にしたいか、考えて行動する人たちなんだろうけど」
C「候補者についてインターネット検索しても、普段の活動内容や主義主張がなかなか探し出せない気がして…誰に投票すればいいのか、情報収集に困る有権者もいる気がします」
A「田舎は、立候補する世代ってインターネットが苦手な人が多い。未来を担う、しがらみの少ない若者にこそ、しっかり選挙に行って欲しいんだけどね…」
!編集部注!
2013年から、インターネット上での選挙活動も解禁されています。ただし、「候補者または政党ではない一般人がメールを使って候補や党への投票を呼びかけ」「公務員や18歳未満の選挙運動(Twitterでのリツイートなども含む)」「ネットで投票行動を呼びかけている内容をプリントアウトして配布」など、禁止されている事項があるので、ご注意ください。
B「そうかしら。そもそもインターネットで発信する必要性をあまり感じてないんじゃない?投票に行く若者って少ないだろうし、うっかり失言したら炎上しそうだし…。ネット選挙の決まり事も色々あって、みんな及び腰なんだと思う」
C「うーん、本気で若者の投票率を上げたいなら、普段から努力して欲しい部分な気がしますけど。ちなみに、前回の県議選はどうだったんですっけ。今は基山町に県議、いないんですか?」
ABD「・・・・・・」
D「…今はいないね。すごく真面目で熱意があって…正直な人だった」
C「じゃ、じゃあ町議選…まさかの8年ぶりですよね。4年前は無投票選挙だったとか」
A「町民も、2回連続無投票はさすがにヤバイと考えた結果の、今回の選挙だと思うよ」
B「最近の活性化しつつある町全体の雰囲気を感じて、もっと町を元気にしたい!ってやる気になった人も多いはず」
D「あとは、やっぱり任期が長すぎて、現職と違う意見の人たちが対立候補を立てたりね、そういう”潰し合い”も今回はある!」
A「言い方が悪いな(笑)昔はだいたい各区から1人候補者を立てる文化があったんだけど、今回は2区、5区、8区、12区、13区から候補者が出る予定がない。今回は本当に激戦よ!13の議員枠に17名が立候補予定!!」
D「町議選は毎回やっぱり、盛り上がる。人気投票みたいなもんだ」
A「そして、町議選の期間中は、太る!美味しくって!」
C「は???な、何が…?(ちょ、え、ワイロ的な…?)」
B「選挙期間中は各陣営で事務所を開いて、選挙活動するでしょう。応援スタッフたちに、お昼ご飯とか夕飯とかを提供するために、それこそ女性のボランティアスタッフが中心になって、炊き出しが毎日毎晩あるのよ」
C「なるほど、スタッフ弁当が仕出しじゃないんですね」
A「やっぱり農業してる人が多いからね。この炊き出しにね、各陣営ともめちゃくちゃ力が入るのよ。”○○さん家のがめ煮が町内イチ!”みたいな料理もあって、これが本当に楽しみでね〜♪ めちゃくちゃ大きい鍋でどーんと出てくる、事務所もあるらしい」
B「料理を各家庭から持ち寄ったりするから、レシピの教え合いもあったりするの。若い女の子が、おばあちゃん達にあれこれ聞いてる場面もよく目にする。目玉飛び出るほど美味しい料理が登場したり、するから(笑)」
D「ちょっとした地元の祭りだよ。基山町は選挙好きが多いわけだ」
!編集部注!
候補者が飲食物を第三者に提供すること、第三者が候補者や選挙スタッフに提供することは原則禁止です。 ただし、お茶や通常用いられる程度のお茶菓子や果物はOK。 候補者がスタッフに提供する一定量の食事も、問題ない…と思われます。
C「町議は、13人分の席があるんですよね?何人かに投票できたりしないんですか?」
ABD「え!?」
A「町議選だって、普通の選挙と一緒だよ!票は、一人一票。清き一票よ」
C「いやでも、ほら、知り合いが何名か候補者に入ってたりするじゃないですか?だからつい…」
D「気持ちは分かるよ(笑)でも、議席が何席あろうと、一人しか選べない。だから皆真剣だし、他人事だと町議選は面白いんだ♪ 18議席あった昔は、もっともっと白熱して、楽しかったよー!」
A「今回の町議選は、4人も落選しちゃうでしょ。だから関係者は、ぜんっぜん、面白くないんだけどね….」
B「昔々は、票読みもすごかった。『一票足りない!』とか、すぐに分かっちゃう時代があったのよ」
A「昔々といえば、この辺で売薬が盛んだった頃は、町内が2つに別れて政争があったりね!選挙期間中は村の出入り口に見張りが立って、検問してたとかも聞いたことあるよ(笑)」
B「そんなこんなで、投票用紙に候補者の名前を書くときはね、例えば”基山一郎”さんだったら、”き”でも”基”でも”一郎”でも、なんなら横棒みたいな”一”でも、『どの候補者に対して投票する意思があるのか特定できれば』有効になるんだけど…。♡とか☆とか、応援してます!とか名前以外のこと書いちゃうと、無効票になるって知ってる?」
C「えっ、フルネームがしっかり書いてあっても、ダメなんですか?」
D「ダメなの。他事記載って言ってね、仲間内で示し合わせてマークを付けておくと、開票の時に立会人が確認できるでしょ。選挙後に仲間内で本当にトラブルになった昔話があるから、禁止されてるんだよ」
C「へー!それは知らなかった」
A「特に今回の町議選は候補者が多いから、開票する役場職員もヒヤヒヤだよ。ちょっと前に実施された隣の鳥栖市の市長選でさえ、10票差で当落が決まったから、たった1票差で結果が変わることも、あったりしてね!」
B「選挙期間中は、朝8時から20時まで町内のあちこちで街宣車が走ってるから…正直、本当にうるさい(笑)申し合わせ事項と言って、町議選では日中の12時から14時は拡声器の使用が禁止されてるけど、乳飲み子抱えているご家庭にとってはストレスかも…」
C「ちなみに町議選の結果って、テレビで速報とか出るんですか?」
A「さすがにテレビで当確の速報は出ないね。票確定後の報道はあるだろうけど。町議選の速報知りたい人たちは、開票所になる町民体育館の2階から双眼鏡で開票状況を確認するの。それぞれの陣営もそうやって、当選の有無を判断してるって感じかなー」
C「双眼鏡持って数えるなんて、野鳥の会みたい…。なんにせよ、8年ぶりの町議選は盛り上がりそうですね」
B「その前に、県議選があるから!関係者でさえ町議選に意識がいっちゃいがちけど、そっちも忘れないで!」
D「若い人たちって一票じゃ何も変わらないって言いがちだけどね、子育てとか福祉とか、行政による取り組み全般をチェックするのが、議会。次の選挙が無投票になっちゃう可能性だってゼロじゃないし…、この機会にしっかり吟味して投票に行って欲しいよ」
基山町での選挙のアレコレをまとめた覆面座談会、いかがでしたか?田舎町ならではの選挙エピソード盛り沢山ですが、今回の記事はあくまで真偽不明のエイプリルフール企画。
真実を知りたい方は、ぜひ基山町のお知り合いやご近所さんに「本当のところ」、聞いてみましょう。
2019年4月に行われる、第19回統一地方選挙。
佐賀県基山町も例外ではなく、4月7日が佐賀県議会議員選挙、4月21日が基山町町議会選挙です。特に町議会選挙はなんと8年ぶりに行われるとあって、町の雰囲気もどことなくソワソワしています。
なお、県議会議員選挙期間中は、町議員候補者による選挙活動は禁止されています。4月7日まで、町議候補者とその関係者は、県議会議員選挙に集中しましょう。
そして、投票について前回の県議選・町議選と異なる一番大事なポイント。
町在住の18歳以上は、どちらの選挙にも投票する権利があります!
候補者も有権者も、公職選挙法違反には十分気をつけて、良き選挙活動・投票行動を心がけていきたいですね!