2020年4月、基山町に開園した小規模保育施設、「Chibiharu ZERO-TWO(ちびはるゼロツー)」。基山モール商店街にある「ちびはる保育園」の系列園で、Chibiharu ZERO-TWOは0~2歳児のみが対象の、認可保育園です。
完成した園の様子は、どんな雰囲気なのか?基山町10区の住宅街の一角にある園に、潜入取材してきました。
赤い屋根、白い柵…。日本家屋の1階が、どことなく洋風の雰囲気に。以前は、生活用品やお惣菜を取り扱う、小さな商店がありました。お店が閉店した場所に、中も外も大幅リニューアル、リフォームして作られた園舎です。
実は、子どもたちに長年絶大な人気を誇る、おもちゃシリーズ「シルバニアファミリー」をイメージしているんだそう!
Chibiharu ZERO-TWOは、生後半年から2歳(4月1日時点)であれば、入園できます。現在は、定員19名のところ17名が通園しているんだそう(2020年10月現在)。
そして、4月1日時点で3歳になった園児は、町内の認可保育園に通うことになります。系列園である「ちびはる保育園」は認可外ですが、もちろんそちらを選ぶことも可能です。
中に入ると、広いワンルームのような教室があります。
教室は、小さな子どもたちには十分な広さ。雨の日も元気いっぱい、遊ぶことができそうです。
教室の奥に、トイレや洗面所などが1カ所に集まった部屋があります。2歳児までしか在園しない園のため、とにかくすべてが幼児サイズで、小さくてかわいらしいです。
大人用がそのまま小さくなったような洗面台も、教室の一角にあります。自動で水が流れる仕様だそうですが、使用する時以外は遊ばないようにスイッチを切っているんだとか。
近所のお散歩も、日課です。それ以外にも、朝から白いフェンスで囲まれたウッドデッキで遊んだり、夏には水遊びも行っています。
住宅街の中にある保育園なので、子どもたちの声にクレームが入ることもあるのかな…と思いきや、「びっくりするくらい、ご近所の皆さんがやさしい」と園長先生。
開園の計画が立ち上がったときから、ご近所では反対の声より、喜ぶ声が多かったんだとか。時には遊んでいる子どもたちに優しく声をかけてくれる方もいて、関係者が驚くほど、良好な関係が築けているようです。
Chibiharu ZERO-TWOの給食は、以前のちびはる保育園のときと同様、連携保育園である基山保育園の給食室で手作りされた給食が毎日届きます。
現在、給食室のある場所は、基山っ子みらい館です。
ちびはる保育園のレポートでも紹介した、保育園特製の写真入り連絡帳は、Chibiharu ZERO-TWOにも。毎日欠かさず、園でどんな風に子どもが過ごしているか、詳しい様子が書かれています。保護者の子どもに対する愛情に一生懸命応える、園からの連絡帳です。
園長先生に、開園してなにが一番大変だったかと聞いたところ、「全員が初めてだったこと」だそう。普通の園ならば、新入園児は先輩園児がやっているのを見て、学んだり真似してならったりします。でも、ここではだれもが「新入園児」。先生も子どもたちも、1日の流れをみんなで作り上げるところから、始まったのです。
最初は心配していた園長先生ですが、子ども達は登園するとすぐにウッドデッキで遊び出す習慣ができるなど、園に慣れるのは思っていたよりも早かったとのこと。
来年になれば、今の先輩園児たちがお手本となって、Chibiharu ZERO-TWOの「1日」がますます充実したものになりそうですね。
一部写真提供:Chibiharu ZERO-TWO