福岡県小郡市にある清影山 如意輪寺は、真言宗御室派の寺院で、奈良時代前期に行基によって開基されたと伝えられています。
今ではかえる寺という愛称で知られるようになり、かえるのモチーフが境内のいたるところに沢山あります。
お寺の本尊の如意輪観音は、寺院安置としては唯一立っている観音像で、福岡県指定文化財になっています。巳年のみに開帳し、拝観することができるため、2025年にはこの秘仏を見ることができます。
7月現在は、「風鈴まつり」が開催されており、風が吹くたびにガラスで出来た風鈴の音色が響いています。
通常は、如意輪寺で毎年6月から9月にかけて行われている「風鈴まつり」。例年、4月ごろから奉納された風鈴が徐々に境内に増えていき、夏になると数千個にもなり、圧巻です。
2024年は福岡・大分デスティネーションの特別コンテンツとして、4月~8月に開催中です。
境内で1個500円で販売されている風鈴は、持ち帰らずに、その場でお願い事を書いて奉納します。風鈴は、昔から魔除けの意味もあるそうです。
取材に訪れたのは、6月の「かえる記念日」の日。毎年6月6日に開催されているイベントです。
かえる記念日の境内は、いつも以上に境装飾が施されていて、かえるの口からシャボン玉も飛んでくるなど、子どもたちが喜びそうな空間づくりも。
フォトジェニックな場所が至る所にあるので、訪れた人たちの多くが撮影を楽しんでいました。
かえる記念日は、特別限定の御朱印もあり、オリジナルのおせんべいもセットになっていました。
会場には、訪れた人が引けるガラポンくじもあり、当たるとお寺のそばにあるケーキ屋さんやパン屋さんで使える金券の景品も。
小郡市観光協会のブースでは、小郡のグッズやお寺にちなんだガチャガチャおみくじもありました。
内容は毎年変わっているそうで、来年も要チェックですね。
外観が朱色で目を引く多宝塔は、桧の香りと鮮やかな色彩が華やか。毎年6月のみ開帳され、内部を拝観することができます。
毎年7月17日は「夏の大祭」も行われます。当日は、法話や護摩炊きが行われたあと、大道芸やかえるの舞い、かえる神輿など楽しめる催しが計画されているそう。
最後は、白鷺会の太鼓演奏で締めくくる予定となっています。
如意輪寺にあるかえるの置物は、約10,000体!「かえる部屋」もあり、かえるグッズが所狭しと飾られており、自由に観覧することができます。
部屋の中には、住職が中国から持ち帰ったかえるの置物も。それ以来、かえるグッズが集まって「かえる寺」と呼ばれるきっかけになったそうです。
敷地内には、ご住職による手書きのメッセージ札も下がっており、心がほっこりする場所がたくさんありました。
如意輪寺は、「笑顔や感謝が増えれば幸せになる」というご住職の思いが詰まった、家族で訪れたくなるお寺です。