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【IPPIN】対馬と基山町の歴史交流、絆のあかし「ナンジャモンジャの木」

近所の誰かの好きなもの。

知らない誰かの大切なもの。

…それはきっと私が、あなたが、手に取ってみたくなる「逸品」。

 

コロナ禍が始まってから、旅行に出かけたり、遠方の人と交流するハードルが以前に比べると高くなってしまった昨今。遠出を遠慮してしまったり、感染流行の波を読みながら行動計画を立てては、キャンセルして……というエピソードも聞こえてきます。

そんな2022年4月上旬、基山草スキー場の一角で、基山町と歴史的つながりがある長崎県・対馬との交流事業が行われました。福岡県内に暮らす対馬出身者有志による「福岡対馬会」から基山町に寄贈された、「ナンジャモンジャ」の植樹事業です。

2027年ごろ花咲く予定「ナンジャモンジャ」

ナンジャモンジャの正式名称は、「ヒトツバタゴ」。気になるあだ名の由来は諸説ありますが、昔の人が「見慣れない木だ、なんの木だ?」と呼ぶうちに定着したらしいという説がユーモアがあって楽しいですね。

ナンジャモンジャ植樹の日は快晴

昔から質問攻めにあうくらい、珍しい木だったナンジャモンジャ。長崎県対馬市のほか、長野、愛知、岐阜など国内に点在するように自生しており、国の天然記念物にもなっています。

福岡対馬会から16本の幼木が贈られました

2022年4月3日に基山草スキー場の南側中腹に植樹されたナンジャモンジャの木は、全部で16本。10才という幼木の中でも小さめのサイズが対馬から上陸しやすい個体として選ばれたそうで、成長すると高さはなんと10mに達するという巨木!病害虫にも強く、たくましい木なんだそう。

周囲の自然環境にも配慮しながら植樹

あっという間に16本が植えられました

そして、これから3〜5年後には花を咲かせるようになるだろうとのこと。江戸時代に「対馬藩」の飛び地だった基山町と、対馬の現代まで至る交流と絆のあかしとして、これから大切に保全されていきます。

これからどんどん大きくなる

花は白くて細い花びらが特徴(参考画像)

満開になるとふわふわ…もふもふでかわいい(参考画像)

開花時期は4月下旬から5月上旬にかけて。植樹場所のすぐ隣の桜が見頃を終えると、満開のナンジャモンジャの花が登山者の目を楽しませるのは、2027年ごろとなる見込みです。

草スキー場から山頂を目指す道沿いの変化をお楽しみに

対馬の風を知るナンジャモンジャが大きく育ち、ふわふわ満開の白い花が基山中腹を咲き乱れる未来。その世界平和を祈らずにはいられない、植樹日和の一日でした。

IPPINの概要

  • 商品名:ナンジャモンジャの木(ヒトツバタゴ)
  • 価格:不明  ※庭木として専門店では市販もされていることもあるようです。
  • 植樹に関する問い合わせ:基山町産業振興課
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