基山町には、毎週のように定期的に開かれている「朝市」があります。JAさが基山支所が直営する「青空市」と、今回の取材先。
「けやき台朝市」です。
けやき台朝市は、お盆と年末年始をのぞく毎週日曜日に猪ノ浦(いのうら)児童公園で開催されている軽トラ市。朝8時から地元生産者が集い、主に旬の新鮮採れたて野菜が販売されています。
けやき台といえば、基山町内の丘の上にある閑静な住宅街。朝市にはぞくぞくと、近所にお住いの方がお買い物にやってきます。
普段の朝市で販売されているという商品たちをリストにしてみました。
・旬野菜
・餅
・米(第2日曜日・第4日曜日)
・魚
・まんじゅう
・赤飯
・お茶
・石鹸
・化粧品
・原田の田舎卵(月2回)
・包丁研ぎ屋さん(月2回)
ほぼ毎回このラインナップですが、時には変更もあるようです。出店している農家さんは旬野菜を販売しているので、野菜に関しては、実はどのお店も大体同じものが並ぶ…なんてエピソードも。近郊で人気という「原田の田舎卵」さんも、定期的に出店しています。
並ぶ商品のどれもが安価で、お財布に優しい価格設定が魅力の「けやき台朝市」。基山町まちづくり基金事業の支援団体にもなっている、「けやき台朝市実行委員会」の茂木さんに詳しいお話をうかがいました。
朝市は、近郊の車の運転が出来なくなった高齢者の方々の”困りごと”を解消することを目的に、平成24年度からスタート。2019年現在、しっかり地域に根付いている様子ですが…。
——並んでいる商品、どれもとっても価格が安く思えます!
儲けじゃないからね。みんなお客さんに喜んでもらおうと思って、やっているから。
——え、儲けがないなら、皆さん…?
そうね、みんなほぼボランティアよね。時に緑のハッピを着ている実行委員会メンバーは、完全にボランティア。朝市の準備から後片付けから、全部しているよ。
——今年で6年目、しっかり地域に根付いているようですね。
6年前はね、トラックが20台以上来ていたよ。どんぐり村からも来てくれていたし、移動販売のコーヒー屋さんや、お菓子屋さん、あと、手作りの餃子屋さんも。色んなところから、今よりもっとたくさん来てくれていたわねぇ。
——そうなんですね。今はちょっと、お店が少なくなってきているんでしょうか。
理由は、お客さんの減少。それから、出店者の高齢化。だからね、「運営は正しいか?」ということをずっと考えて、出店者を増やそうとしています。いずれ私たちも買い物弱者になるわな。その時にも、ずっと続いているような、ずっと続けていけるような、運営体制にしたいと思っているわけ。
——なるほど。目標は、「朝市をずっと続けること」。
そう。数年前には、県庁の方や専門家の方にも会議に入ってもらって、一緒に考えてもらったんだけど、なかなか妙案とまではいかなくて。実は会場周辺に駐車スペースがないから、ちょっとだけど公園内に駐車できるようにしようとしているよ。
——今日インタビューに答えてくださったお客さん、皆さんとても喜ばれているので、ずっと続いて欲しいです。
はっはっはっは!それは良かった!私たちは買い物支援もそうだけど、交流の場としての役割も狙っていたから、そういう感想を聞くと、嬉しいねぇ。
——大字基山の読者にメッセージはありますか?
出店者がもっと増えたらいいなぁ。出店者募集してます!上半期1,000円、下半期1,000円の、年間2,000円で、毎週出店できます。
——年間2,000円!?出店者はすぐに元が取れそうですね…。今日はありがとうございました!
こちらこそ!いい文章書いてね!
そして、撮影やインタビューを終えて取材内容をまとめるために少し目を離すと…。
すでに、周りには誰もいませんでした。
朝8時から始まって、お客さんが来てお買い物とおしゃべりが盛り上がり、いろんな方に取材対応していただき、公園がすっからかんになるまで、わずか1時間…未満。
朝市にお出かけされる方は、早め早めに会場入りした方が良さそうです。
2019年7月も、毎週日曜日、開催される予定です。
そして、7月最後の週は、年に三度の感謝祭!(春・夏・冬の3回あります。)
普段は朝8時から始まる朝市ですが、感謝祭は準備が大変なため、朝8時30分から始まるんだそうです。
米すくい・グランドゴルフ・ビンゴゲームなどの参加型イベントもあり、親子、3世代で楽しめそうですね。
けやき台朝市実行委員会(代表:茂木)
TEL:080-5256-4590