KIYAMA RIDE(キヤマライド)は、佐賀県基山町の里山や市街地を自転車で観光する、サイクルツーリズムプロジェクト。
3分の2が「山」という勾配の多い地形を生かした3つのコースは、それぞれの目的や景観、楽しみ方が違います。
道沿いに残る文化・歴史の痕跡をたどりながら、初級編から上級編まで、難易度別のコースに挑戦してみませんか?
基山町で、これまでにない、新しい自転車体験がスタートします!
「ライド&ハイク」とは、自転車とハイキング、それぞれの良さをアクティビティとして合わせて楽しむこと。山登りが好きな方におすすめのコースが、基山町にあります。
標高404mの山・基山を水門跡から登るルートは、国の特別史跡「基肄城跡」のありし日の姿をたどる道です。日本最古の本格的な「朝鮮式山城」として、その歴史的価値は、吉野ヶ里遺跡に劣りません!
基山駅から登山口までの移動は、駅前駐輪場でレンタルできる電動自転車「キマチャリ」が便利。行きも帰りも快適な、およそ半日のハイキングです。
基山駅から電動自転車で丸林集会所まで移動、徒歩での山登りへ。基山登頂後、山頂で昼食等をして休憩し、下山して駅に戻るまで約5時間。
自転車での移動に便利な、アプリ「Ride with GPS」に、KIYAMA RIDE のルート登録があります。
基山駅前の駐輪場にある電動自転車「キマチャリ」をレンタルするには、スマートフォンに専用アプリ「COGICOGI」ダウンロードが必要です。
アプリにクレジットカードを登録して、案内に従って操作すれば、レンタル開始。1台につき6時間660円で、それ以降は1時間ごとに110円が加算される仕組みです。
今回のコースは、頂上でのお昼休憩を挟んで、6時間以内に駅に戻ってくるスケジュールです。
駅から目的の登山口までは、山に近づくほど少しずつ傾斜が強くなっていく、長い上り坂。
でも、電動自転車なら、疲れ知らず!ギアを切り替えながら、気持ちが良いスイスイとした軽い漕ぎごこちで、坂道を上ることができます。
自転車のゴール地点は、地元の公民館「丸林集会所」。建物の脇に自転車を置かせてもらい、棚田の風景を楽しみながら、山に向かって歩き出しましょう。
集会場から登山口へ、少し険しい生活道路をぐいぐい歩いて、15分ほど。少し開けた場所に、山城があった1300年以上前の姿を残す石塁と水門跡があります。
この水門跡こそ、基山山頂と東側の峰を囲むように作られた、城壁のほんの一部。その迫力と、当時の技術力に驚かされます。
一休みしてから、すぐそばの登山口から、いよいよ山頂を目指します。
登山口から、しばらく険しい階段が続きます。ハイキング初心者は、のんびり、少しずつ登りましょう。急勾配が終わり、傾斜がゆるやかになると、いよいよ史跡エリアに突入です。
登山道でたどる史跡は、石塁や「礎石群」。礎石とは、倉庫など建物の柱を支えていた基礎石のこと。
細い登山道の両側が切り立った崖になっている場所が、実は石塁の上だったり。休憩しやすい平坦な場所の足元が、実は礎石群で、昔の建物跡地だったり。
山頂までハイキングを楽しみながら、まるで要塞のような、飛鳥時代の山城のスケールの大きさを感じることができます。
基山の山頂は、天然芝で覆われている日当たり抜群の野原。外敵の襲来に備えた砦として、博多湾から有明海までをのぞむ見晴らしの良さは格別です。
少し時代を下ってから造成されたと考えられている、周囲が堀に囲まれた高台や土塁を4ヶ所掘って作られた「いものがんぎ」など、不思議な地形も特徴的。
山頂の高台には、巨石「たまたま石」が鎮座。古代から続く信仰の対象であり、パワースポットとしても知られています。
帰り道は、天然芝の野原、基山草スキー場から下山します。四季折々の自然豊かな風景と空の広さは、登ってきた道とは違う魅力があります。
さらにそこから、基山中腹のお寺・本福寺の修業道を下りて、ひと休み。
土日祝日は、「寺カフェ」をオープンするなど、ユニークな観光体験が充実しているお寺です。かき氷やぜんざいなど、甘味で疲れた身体を癒しましょう♪
本福寺から、自転車を駐輪している丸林集会所まで林道を歩いて、20分ほど。あとは、ゴールの基山駅まで自転車でビューンと坂道を下って帰りましょう!
駅前のスーパーや基山モール商店街には、お土産にぴったりの特産品もたくさん。電車の時間まで、ぜひ基山町の中心市街地を散策してみてくださいね。
・基山町産業振興課TEL:0942-92-7945
KIYAMA RIDEプロジェクトは、基山町産業振興課が株式会社Bike is lifeに業務委託し、実施しています。