2020年4月16日、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が全国に発令されました。
すでに近郊自治体で感染者の報告が相次いでおり、感染者が急増している福岡県との県境にある佐賀県基山町の緊張感も日に日に増しています。
そのため、状況に応じた基山町独自の方針による感染対策も発表され始めました。
以後、最新情報は、役場ホームページを必ず確認していきましょう。
当面の間、町内の公共施設は臨時休館・閉鎖の措置が取られています。また、佐賀県・福岡県の遊具のある大型公園も休園が相次いでいるようです。
町内の大型公園では、屋外でも「三密」を避けることと、町外の利用者の自粛を求める看板も。隣県との行き来は、佐賀県・福岡県でも公に控えるよう、呼びかけられています。
4月に予定されていた町のイベントは、延期や中止が決定。基山町のみならず、佐賀県・福岡県全域で同様の措置が取られています。
また、「つつじ寺」として有名な大興善寺の契園の臨時時休園が発表されています。4月下旬からゴールデンウィークに見頃を迎えるつつじですが、町自慢の絶景は来年までお預け。同時期に行われる予定だった門前市も、開催見送りとなっています。
新型コロナウイルス対策は、経済にも大きな影響を与えています。
事業継続が厳しい、生活費が減った、子どもの休校対応で働けない、家賃の支払いや家族への仕送りが難しくなりそう…そんな事態に直面している町民に向けて、基山町Facebookで4月17日時点で案内可能な経済支援策のまとめシートが発表されています。
各家庭の状況によって、返済不要な支援金や助成金がいくつもあります。問い合わせ先も複数あるため、該当するかもしれない場合は早めに相談してみましょう。
また、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が著しく減少し、支払いが困難になった町営住宅入居者は、家賃の徴収を猶予できる場合があります。常時、町営住宅(本桜団地・割田団地)の入居者募集も行われています。
4月20日から24日まで、基山町役場では新型コロナウイルスに関する総合相談窓口も開設されています。
基山町役場では、各窓口にビニールシートが貼られるなどクラスター対策が進んでいます。特に住民課など対面でのやりとりが多い窓口では、ボールペンやソファーなども定期的に消毒しているそう。
役場2階の総合相談窓口は、入り口で熱を測ってから入室。消毒液の無料配布と、手作り布マスク(子ども用から大人用まで3サイズ展開、1枚300円)の販売と型紙の無料配布も行われていました。
消毒液の容器は、コカコーラ社の提供による未使用品。清潔な空きペットボトルの持参も、受け入れています。
そして、手作り布マスクは社会福祉協議会のスタッフの手によるもの。マスクの紐はストッキングを活用するなど、ハンドメイド素材の在庫不足も伝えられる中、随所に工夫が見られる品でした。
基山町唯一の私立幼稚園、見真幼稚園では、4月20日から臨時休園が始まりました。また町内の保育園でも、登園自粛が呼びかけられています。
小中学校では、居住区によって分けながら、週に1度の登校日を設けつつ、ゴールデンウィークまでの休校が決定。放課後児童クラブは、春休みから引き続きの対応となっています。