毎年のように各地で豪雨による被害が起こり、全国的に雨に対する防災意識が高まっています。
佐賀県基山町では、これまであったハザードマップに情報を追加する形で、町内のため池が決壊するシミュレーションを元にした「基山町ため池ハザードマップ」が2021年に発行されています。
スマートフォンからも内容をチェックできる、オンライン版の用意があります。河川の氾濫や、土砂災害が起きやすい場所などが網羅されていて、近所の情報は事前に把握しておきたいもの。
基山町に限らず、全国の「ため池」では、老朽化が進んでいます。
今回のハザードマップは、基山町内にある8箇所のため池が災害時に同時決壊するという、最悪のケースを想定したもの!
これまでのマップに、新たにため池の決壊による浸水想定区域、ため池決壊後の流水到達時間、住民参加型ワークショップにより検討した災害発生時の避難方向が記載されています。
特に、住民の身を守る「避難にかかる時間」意識して、ため池の決壊後どのくらいの時間で流水が到達するかを5分後、10分後、20分後、30分後、60分後という文字と線で表すなど、緊迫感のある内容になっています。
基山町役場のホームページには、このため池ハザードマップのPDF版が公開されています。
2018年7月には、基山町やその近郊も、豪雨により被災。ボランティアを要請する事態にもなりました。
毎年梅雨の時期には、ハザードマップに目を通したり、気象庁による避難勧告等にも気を付けておきましょう。2021年5月からは「避難勧告」が廃止され、「避難指示」に一本化されています。
避難指示の警戒レベル4が発令されたら、「すぐに全員避難」する必要があります。身の安全を確保するため即時の行動が求められており、常日頃から防災意識を高め、万が一の準備しておきたいものですね。
基山町役場 産業振興課農林業振興係
TEL:0942-92-7945