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新型コロナ心がまえ2021:PCR検査対象者、その同居家族になったら?

新型コロナウイルス変異株による流行が、これまでの傾向と異なるのは、「10代以下」「10代」の感染者も出てきていること。

佐賀県基山町は、2021年9月時点でワクチン接種率が9割を超えている高齢者を中心に感染が抑えられている反面、7月下旬以降、小中学生、保育園児等をはじめ、若年層の町民に多数の新規陽性者が報告されているんだそう。

職場や学校、保育所から、本人や同居家族がPCR検査を受けることになった場合の行動や注意事項を提示されることも当たり前になってきました。これまでになく、身近な検査になってきているPCR検査。

検査を実際に受ける時・受けてから、結果次第でその後どうなるのか?本人は、同居家族は?

大字基山編集部調べで、行政等の公開情報をまとめてみました。2021年9月6日時点の情報です。

PCR検査を受けることになったら

新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる「PCR検査」は、2021年9月時点では、基本的に以下の条件下で受けることになります。

  • 発熱や咳などの呼吸器症状、その他の症状があり、医師が新型コロナウイルス感染症を疑うと総合的に判断した場合
  • 保健所から濃厚接触者と認められた場合

濃厚接触者には、直接、保健所から連絡があるそう。この場合のPCR検査の費用は、無料です。医療機関や指定の場所(保健所など)で検査を受けます。

濃厚接触者とは?

「濃厚接触者」は、「陽性と判明した人」の感染可能期間(発症日の2日前から)に接触した人のうち、次の範囲に該当する場合に、保健所が判断します。

  • 陽性と判明した人と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった方
  • 適切な感染防御無しに陽性と判明した人を診察、看護や介護していた方
  • 陽性と判明した人の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い方
  • その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、陽性と判明した人と15分以上の接触があった方(周囲の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)

佐賀県ホームページQAより抜粋、2021/9/6時点

例えば、陽性と判明した人と家庭や職場などでマスクをせずに一定時間会話していたり、食事をしていたりすると、「濃厚接触者」になることが考えられます。一方で感染症対策をしていれば、しばらく同じ空間にいても濃厚接触者にならないケースもありそうです。

濃厚接触者はPCR検査後、陽性が判明した人との最終接触から14日間、健康観察および不要不急の外出自粛が求められます。自宅待機です。

PCR検査後の行動、同居家族は?

PCR検査を受けることになると、その同居家族の行動にも影響がおよびます。

まず、PCR検査の結果は1〜2日後に出るため、しばらく待ち時間が発生します。結果は直接、本人に伝えられるそう。検査結果が出るまで、本人も同居家族も不要不急の外出を控えます。学校等は出席停止です。

検査結果が陽性の場合は「感染」となり、症状に応じて保健所の指示にしたがって療養することになります。その同居家族は通常「濃厚接触者」に該当することが多く、PCR検査の対象となります。

検査結果が陰性の場合は、検査を受けた理由によって行動が変わります。「濃厚接触者」の場合は、2週間程度の自宅待機。濃厚接触者ではない場合は、陰性が判明すると、その後の行動は自由です。

「陰性の濃厚接触者」の同居家族にも、行動制限はありません。

PCR検査結果は、必ず自分で、職場や学校、保育所など関係先に連絡しましょう。保健所から、行政など関係各所に個人情報が提供されることはありません。

PCR検査と抗原検査の違いは?

病院では、新型コロナウイルスの簡易検査として「抗原検査」を行う場合があります。抗原検査は、ウイルスのたんぱく質を検出。精度が低いという短所がありますが、検査から数十分で結果が出ます。

病院での抗原検査で「陽性」となると、保健所とのやりとりが始まることになるようです。また、学校や職場など関係先に、連絡が必要です。

「抗体検査」は目的が違います

抗原検査と言葉が似ている「抗体検査」は、過去に新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるか、抗体があるかを調べるもの。検査を受ける時点で感染しているか調べる目的に使うことは、できません。間違えないように気をつけて!

PCR検査は自費で受けることもできる

濃厚接触者でもなく、風邪症状がない場合も「新型コロナ陰性」を確認するためのPCR検査は自由診療で受けることができます。ただし、費用は全額自己負担。料金は医療機関ごとに設定されますが、佐賀県ではおおむね2~4万円ほどだそう。

希望する場合は、自己負担でPCR検査が可能な病院をネット検索等で探してみましょう。

厚生労働省ホームページでは、佐賀県内で自費検査を提供する医療機関として、今村病院(鳥栖市)、祐愛会織田病院(鹿島市)、伊万里有田共立病院(有田町)の情報が公開されていました(2021/9/2時点)。詳細は直接、病院にお問い合わせください。

自費検査で「陽性」となった場合、医療機関で診察と検査を受けていると、保健所とのやりとりがスムーズになるようです。念のためPCR検査を受ける際も、職場や学校に連絡をしておいた方が良いでしょう。

市販の抗体検査キットに注意

市販されている抗原検査キットは医療用でないため、自己判断で新型コロナウイルス感染症にかかっているかどうかを調べる目的で使用しないよう注意がうながされています。

PCR検査「陰性」でも安心は禁物です

検査結果は、検査時点での感染状況に関するもの。

仮に陰性であっても、感染早期の場合、ウイルスが検知されない可能性があります。検査後に感染する可能性もあるため、「陰性」結果の後も、感染予防に努めましょう。

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