大字基山では2024年度から、不妊治療をテーマに佐賀県基山町や近郊の調査・取材を進めています。
前回は、近年の不妊治療の方法や実態について紹介しました。
今回は、2024年度の佐賀県と基山町の不妊治療の助成金の申請や活用ポイントについて紹介します。
なお、助成金の条件や内容は毎年変わります。詳細や最新情報は各自治体に直接、お問合せください。
佐賀県では、不妊治療における経済的負担を軽減するため、不妊治療費の自己負担の一部を助成しています。
令和4年4月1日から不妊治療が保険適用となりましたが、保険適用以前の助成制度からの自己負担の激変緩和のため経過措置として助成を行っています。
なお、佐賀県の不妊治療助成金制度は、令和6年度までで終了予定。2025年3月末までです。
申請時に夫婦のいずれか一方または両方が、佐賀県内にお住まいの方
助成金の対象治療は、令和6年4月1日以降に治療終了した、人工授精と体外受精に該当する保険適用の治療です。
区分 | 通算助成回数 | 助成額 | ||
人工授精 | 保険診療分 通算3回まで | 6,000円 | ||
生殖補助医療 | 体外受精 顕微授精 | 治療ステージD | 保険診療分 | 32,000円 |
治療ステージE | 保険診療分 | 32,000円 | ||
治療ステージF | 保険診療分 | 17,000円 | ||
男性不妊治療 | 保険診療分 | 47,000円 |
※令和6年4月1日以前に開始している治療も、対象です。対象治療や助成金の詳細は佐賀県HPでご確認ください。
※受診等証明書は医療機関に発行してもらう必要がありますが、有料となることがあります。
必要書類の詳細は、佐賀県HPでご確認ください。
申請書類の提出 → 助成決定 → 決定通知の交付 → 請求書の提出 → 助成金の振り込み
※申請の目安です。詳細は、申請先の保健福祉事務所でご確認ください。
ただし、治療が1月に終了した場合は、同年3月末日まで。治療が2月から3月までに終了した場合は、同年5月末日までの申請となります。
佐賀県 健康福祉部 こども家庭課
鳥栖保健福祉事務所 母子保健福祉担当
基山町では、不妊治療を受けている方の経済的負担軽減をするため、令和6年4月から不妊治療費の一部助成が始まりました。
医療機関に支払った助成対象費用額から、佐賀県等から助成を受けている額を控除した額と基山町の助成金の3万円とを比較して、少ない方の金額が支給されます。
先に佐賀県の助成金を申請してから、基山町に申請をしてください。
対象治療については基山町に直接、ご確認<ください。
1周期の治療につき上限3万円
必要書類の詳細は、基山町HPでご確認ください。
不妊治療が終了した日から起算して1年以内に申請
対象となる基山町民が不妊治療の助成を受ける場合は、まず佐賀県の不妊治療助成金の申請をしてから、基山町の不妊治療助成金の申請をしてください。
佐賀県に申請する前に、市町等から助成を受けた場合、佐賀県の申請はできません。
また、保険適用や先進医療の治療が対象になるため、治療を進める際は医療機関に治療方針を確認してください。
自由診療の場合は、不妊治療助成金の対象外になります。