1月27日、大盛況で終えた 掛丸翔先生の図書館ギャラリートーク!
掛丸先生ご本人から、大字基山でレポート記事を書く許可をいただけましたので、「こんなことしてたよ~!」っと当日の様子をしっかりご報告しちゃいます♪
ギャラリートークは、基山町の松田一也町長と掛丸先生との掛け合いで進行。
小学3年生から基山町に住み、若基小学校、基山中学校、致遠館高校から九州大学に進学、と素晴らしい学歴をお持ちの掛丸先生。福岡県内にあるキャンパスにはご実家から通われていたという、基山町愛に溢れる好青年でした…!
1.開会の言葉
2.掛丸翔先生自己紹介(簡単に)
3.Q&A
(1)先生ご自身について
(2)作品について
(3)次回作、または続編について
4.閉会の言葉
5.サイン会
それではライブ感を重視して、わきあいあいと進行した町長と先生の掛け合いをお届けします!
松田町長「え~、ここにお集まりいただいている皆さんは既に掛丸先生のファンの方々だと思いますので、先生ご自身のこととかは既に十分把握済みでしょうからどんどん次のこと、次回作とか続編はないかとかが気になりますでしょうがね、物事には順序というものがございますので(会場笑)まずは、私の方からよくある質問をして、その後に、会場の皆さまから質問を募りたいと思います」
松田町長「ありきたりな質問でしょうが、先生、漫画家になった”きっかけ”っていうのは、なんだったんでしょうか?」
掛丸先生「う~ん、明確にきっかけと言えるものはないんですよね~。小学1年生の時には既に漫画家キットを欲しがっていたので、たぶん幼稚園児の頃から目指していたんじゃないかな~と思います(照)」
松田町長「少年ラケットを描くようになってから、たくさんの卓球選手と対談されているのを単行本の後ろの方でよく拝見するのですが、特に印象に残っている卓球選手との対談は、ありますでしょうか?」
掛丸先生「あ~、そうですね~。どの選手との対談も印象に残ってはいるんですけど、”面白かった”のが、平野美宇ちゃんとの対談ですかね。『日本代表になって、世界を飛び回ることが多くなったと思いますが、苦手な食べ物はありますか?』という記者からの問いに『メロンが苦手』って答えていたんですよ」
掛丸先生「たぶん記者の問いは世界各国の料理の中で、っていう意味だったと思うんですけど、どこにでも…いやどこにもはないと思うんですけど、「メロンって!」と思いましたね~(笑)それで面白くてゆる~い感じの子だという印象があったんですけど、今では中国を倒すほどの選手になりましたからね。成長したな、というか、変わったな、と思いましたね」
と、ここからリオデジャネイロオリンピックや世界選手権の話で、ひとしきり盛り上がったあと…
松田町長「では、先生ご自身についてお伺いするんですけど、”ライバル”と思う方はいますか?」
掛丸先生「そうですね~。ライバル…は、僕、大学では漫研に入ってたんですけど、大学時代の漫研で一緒だった友人も何人か漫画家になってて、まぁ、『負けたくないな』とは思いますね」
松田町長「じゃあ逆に、尊敬している、もしくは影響を受けた、っていう漫画家はいますか?」
掛丸先生「尊敬している漫画家さんは結構いるんですけど…影響を受けたのは、名探偵コナンの青山剛昌先生ですかね。記号的な顔のパーツの書き方とか。他にもやっぱりいて、可愛い感じはふくやまけいこ先生で、丸っこい感じはなかざき冬先生で、コマ割りは白井三二朗先生ですかね。…はい。こんな感じです」
松田町長「あとこれは個人的に超!気になっていたのですが、登場キャラに”鳥飼”くんや”埋金”くんっていうのがいたじゃないですか。あれはやっぱり基山町の苗字を狙って出したのかなーって!思ったんですけど(笑)、その辺はどうでしょうか。」
(※編集部注:どちらも基山町でよくある、よく聞く、定番の苗字なのです)
掛丸先生「え~!(笑)いやぁ、う~ん、う~ん。鳥飼は東京にもいますし…。基山町の名前だと思って狙って出したわけではないんですけど、難しい苗字を出すようには、意識してはいますね。なぜかというと、有名人とかとかぶっちゃったら、その人のイメージが勝手についたりしちゃうんで」
(※2/14追記:ちなみに埋金姓は、先生の中学時代のご友人にいらっしゃるそう!)
松田町長「そろそろ事前受付をした質問に答えていただこうと思います。≪どうやったらかっこいいキャラクターを書けるようになりますか?≫」
掛丸先生「ああ、そうですね。これはもう、『かっこいい!』と思いながら書いてますね、はい(照)」
松田町長「次は女の子からの質問なんですけど、≪伊智朗くんのお父さんが亡くなった火事の原因は、結局何だったんでしょうか?物語が続いていたら、その原因も書いていたんですか?気になります≫」
掛丸先生「そう、ですね。物語が続いていても、描くことはなかったかなと思います。あんまりそういうことをたくさん書いちゃうと、暗くなっちゃいますからね。う~ん、あまり書きたくない部分ではあるかな。まぁ長く続いてその話を描かなきゃいけなくなった時は描いていたと思うんですけど。その他にも、伊智朗のお母さんの病気も詳しく書かないようにしていますね。書いてしまうとちょっと違うかな、と思います。スポーツ漫画だからですね」
松田町長「次の質問も結構コアな質問ですよ。≪ヨルゲンと伊智朗とべるなのお母さん三人で写っている写真が出てきますが、どういった場面でこの写真を撮ったんですか?≫」
掛丸先生「ああ、それは、ただチームメイトだったからですね、大会で勝って『良かったね』という場面で写真を撮ったんだと思います。」
松田町長「あ、これは気になる質問です。≪基山町内で先生の思い出の場所はありますか?≫」
掛丸先生「う~ん!そうですね、けやき台駅が好きですねぇ。小学校の写生大会で描きました。基山駅も描いたことがあるんですけど、やっぱりけやき台駅の丸い感じが好きですね」
松田町長「最後に、≪先生が憧れるキャラクターはいますか?≫」
掛丸先生「ロッキー(轟木誠治)ですかね~。強いから。とにかく強いキャラクターを描こうと思って、ロッキーを描いたんですよ」
松田町長「さぁ、それでは、そろそろ会場の皆さんからの質問にも答えていただこうかなぁ、と思います。どなたか、先生にご質問のあられる方は挙手をお願いします」
町長の呼びかけに、最初は遠慮がちだった来場者の皆さん。「聞きたいけど恥ずかしい…」とソワソワした空気を見事打ち破ってくれたのが、こちらの男の子!
男の子「僕は、伊智朗が左手を使えるようになったシーンが好きです」
掛丸先生「ありがとうございます。僕もそのシーンは好きで、左手はいつか使えるようにしたいとずっと思っていました(思わず左手で素振りをする先生)。両方使えるのはかっこいいですよね!」
と、ここで質問をしてくれたご褒美にと、松田町長から缶バッジのプレゼントが!!
その後男の子本人に話を聞いたところによると、事前受付をして取り上げられた質問「どうやったらかっこいいキャラクターを書けますか?」は、なんとこちらの男の子からの質問だったとか!
先生ご本人に、2つの質問に直接答えてもらえてご満悦な男の子♪
ちなみに「中学生になったら卓球部に入るの?」と興味本位で質問をしたところ、「う~ん、サッカーがしたい」と照れながら教えてくれました(笑)。
続いて質問して下さったのがこちらのお父さん。
お父さん「息子が恥ずかしがって聞けないというから、代わりに質問をするんですけど(笑)、『最後まで出てこなかった幽霊部員がいる』ということで、これは元々は登場する予定で書いていたのかどうか、という質問です。お願いします」
掛丸先生「おー、そうなんです。元々は出す予定で書いていました。でも出せなくて謎になっちゃってるんですよね…」
なんと、いい質問!と、こちらの親子にもイベント終わりに少しインタビュー。
実はとある”つて”があるそうで、単行本1巻と5巻に既に先生のサインをいただいているとのこと!きぃーっ!うらやましい!!!
先生のお話によると、今は続編ではなく、次回作を練っている最中とのこと!しかし、続編は続編でどこかで描きたいと思っているそうです。
個人的に気になったのは、手塚治虫先生の作品によく見られるキャラクターのクロスオーバー。少年ラケットの登場人物はみんないい子なので、どこかでまた会いたいと思い質問してみたのですけれど、「したいとは思うけど、次に描くストーリーの世界観による」とおっしゃっていました。
掛丸翔先生の次回作に、乞うご期待です!!
Q&A終了後のサイン会。14時から17時までのなんと3時間、ずっとペンを握っていた掛丸先生。
手が痛くなったことはあるけど、腱鞘炎になったことはないそうで…体質がうらやましい!!
なんと!展示コーナーにあったラケットにもサインを書いてくださった先生!
ちなみに、わたしも最終巻にサインをいただけました。一生大切にします。
実は、6年後の国体の卓球会場にも決まっているという、基山町総合体育館。
アリーナは1,594.0 ㎡の広さを持ち、バレーボールなら3面、バスケットボールなら2面、バドミントンなら8面もとれるという、町自慢の体育館です。
ちなみに武道場はそれよりも広く、1,636.66㎡。
トレーニング室もあり、筋トレや健康維持に、普段から通っている町民も結構いるんだとか!施設概要や利用料金は、上記の記事内リンクよりご確認ください。
基山町が卓球大会の舞台になる6年後にもまた、親切でイケメンなナイスガイ、掛丸翔先生にお会いできるといいな…♪