2019年10月から、基山町は「産婦健康診査事業・産後ケア事業(宿泊型)」という、町に住む出産直後の女性を対象にした2種類の助成事業をスタートしました。
どちらも佐賀県内で実施されているところは少なく、子育て支援に力を入れている基山町らしい攻めの姿勢がうかがえます。
一般的に、出産後の母子の健康診断は定期的に行われるもの。
ここで、新米ママにとって意外な盲点が、出産後1ヶ月を迎えるまで!自宅で過ごすようになると、初めての育児や大きく変化する生活環境などに直面して頑張りすぎたり、ストレスを感じる人も少なくありません。
そこで今回の「産婦健康診査」。診査時期は一般的に、産後2週間ごろと1か月ごろ(産後6週間まで診てもらえます)。基山町指定の病院で受診券を提示すると、対象者は最高5,000円の受診料の助成が受けられます。指定医療機関は、鳥栖市にある2つの産婦人科です。
産婦健康診査は出産した病院で行われることが多いため、里帰り先や上記以外の医療機関でも助成を受けることができます。受診券を提示し医療機関からの必要書類を添付してもらい、後日保険センターに申請すれば助成分が返金されるシステムです。診察の際は、基山町から配布される書類を病院側に提示し、制度利用の協力をお願いしましょう。
受診料の自己負担金が減るので、産後1ヶ月、慣れない生活に心身ともに余裕がない時こそ利用したい制度です。
県内では伊万里市に続いて2番目の実施という「宿泊型」産後ケアの助成が、基山町で始まります。
産後4か月未満の「母子」を対象としており、心身のケアが必要となった母子が必要なサポートを宿泊先となる病院で受けることができます。もちろんママの食事3食付き!
具体的なサポート内容は、ママの体調管理、母乳について、育児相談など。他にも助産師さんが、沐浴のしかたや授乳方法などの指導もしてくれます。赤ちゃんと一対一の日常を離れて、ホッと一息つける時間になるかもしれません。
基山町指定の医療機関は、鳥栖市のレディースクリニック山田産婦人科のみ。1泊2日のプランで自己負担額は最高5,000円だそう。基山町保健センターの保健師さんと面談をして、ケアが必要と判断されてからのプラン申し込みとなります。ママさんご本人でもご家族でも、そのお友達でも、制度が気になる方は相談してみましょう。
「産婦健康診査」の助成は、県内では佐賀市のみで実施されていました。今回、基山町は県内で2番目に取り組むことになります。「宿泊型産後ケア事業」も伊万里市に次いで2番目の実施です(日帰りのデイケアは複数の市町村で実施中)。
基山町によると、町内に宿泊型や産後うつ予防などのニーズがあることを踏まえての実施であり、町が取り組む切れ目のない子育て支援の一環だそう。
次年度は町内に新しい子育て拠点が開設されますし、まだまだ基山町の子育て環境の進化は止まりそうにありません。
新制度に関する詳しい内容・相談は、基山町子育て世代包括支援センターまでお問い合わせください。