佐賀県基山町発ローカルメディア〜おおあざきやま〜

町民95%に給付済み、大字基山の読者に聞いた「特別定額給付金、どうする?」

2020年春、新型コロナウイルス感染症対策のため全国で行われた、経済活動や外出の自粛。そして、家計支援のため、国民1人あたり10万円の特別定額給付金が市町村ごとに給付されることが決定しました。

佐賀県基山町では、2020年5月ゴールデンウィーク明けから各世帯に申請書が届きはじめ、速やかな給付の準備が進められていました。

基山町役場の発表によると、6月10日までに町内7030世帯のうち6730世帯(95.7%)に申請書が到着、うち6631世帯(94.3%)の口座に給付金が振り込まれているそう。人口にすると、96%もの基山町民の手に10万円が届いたことに。

この特別定額給付金の給付が本格的に始まる前、5月12日から14日にかけて、大字基山編集部はInstagramのストーリー上で「特別定額給付金の使い道」をテーマに簡易的なアンケートを実施していました。

過去に例のない「10万円」が手元に届く前に、大字基山の読者はどのようにその使い道を考えていたのか?佐賀県基山町のローカルメディアを普段から読んでいる、Instagramユーザーによる回答をまとめています。

使い道は決まっている?

Instagramストーリーにて回答者38名

特別定額給付金に関する書類が町民に届き始めたタイミングで、編集部が投げかけた最初の質問。

当時は、お金が手元にまだ届いていないということもあり、約6割が「使い道が決まっていない」と回答していました。

コロナショックによる家計支援、景気対策として決定した特別定額給付金。自粛ムードが続いていた時期ということもあり、具体的に使い道が思い浮かぶ人は、多いとは言えなかったよう。

すぐ使う?すぐ使いたい?

Instagramストーリーにて回答者59名

「とにかく早く住民の手元に届くように!」と各自治体で給付が急がれている、特別定額給付金。大字基山によるアンケート回答者のうち、手元に届いたらすぐに使いたいと考えていた人は半数弱でした。

2020年6月現在、約95%の町民の手元に届いているお金。つまり、その半分は、現在進行形で使われている可能性が高そうです。

どこで使う?使いたい?

Instagramストーリーにて回答者52名

各家庭に、1人につき10万円…つまり、家族の構成人数によっては大きな大きな金額が手元に届きます。

気になる「お金を使う場所」は、なんと半数が「地元・故郷」と回答。必ずしも地元で消費されるとは決まっていないお金のはずが、ローカルメディア「大字基山」の読者らしい結果となりました。

外出自粛が解除された今、少しずつ地域の経済が回り始めている予感!

そもそも申請しない?受け取らない?

Instagramストーリーにて回答者49名

と、ここで「全国民が対象だけど、もしかして申請しない人もいるかも…」と聞いてみた質問。結果はご覧の通りです!

回答者49名のうち、受け取らないと回答したのは1名のみ(2%)。そして、6月初旬段階で給付金を申請していない人は基山町の人口の3%ほど。

さまざまな理由、背景が考えられますが、町としては未申請の世帯には個別に確認等のフォローをしていくそうです。

何に使う?使いたい?

Instagramストーリーにて回答者50名

コロナショックの影響は、各家庭によって違うはずです。

その違いはアンケートの結果にも、現れたよう。給付金の使い道を「普段の生活費」と答えた人は3人に1人、「欲しいものを買う」と答えた人も3人に1人でした。ローン返済や貯金など、未来の家計に役立てる人も一定数いました。

「買って誰かを応援、寄付」したい人も合わせると、少なくとも3人に1人は、「何かを買う」という消費行動を考えているようです。

寄付する?

Instagramストーリーにて、回答者55名

特別定額給付金が決定してから、当時の報道で話題になっていた「寄付」についても聞いてみました。

結果、「寄付する・したい」と答えた人は、およそ10人に1人。「寄付する可能性がある」と答えた人と合わせると、4人に1人が「誰かを支援したい」気持ちがあることが分かりました。

基山町でも身近な人が経済的・精神的に影響を受ける様子を目の当たりにした読者も、多かったはず。地元事業者や困っている地域住民を支援するため、寄付を募る活動も、さまざまな形で始まっています。

また全世界を対象にした募金活動にも、オンライン経由で参加することができます。

「特別定額給付金」地元でお買い物している人が多そう

今回のアンケート結果を振り返ってみると、給付金が手元に来るまでに使い道を決めている人はそう多くはありませんでしたが、「なるべく早く使いたい」と思っている半数以上の人が、地元で生活費に使ったり、欲しいものを買ったりしている姿が見えてきます。

また、「欲しいものを買う」と回答した人も、場所にこだわらず、そろそろ具体的なお買い物計画や旅行計画を立て始めている時期かもしれません。

ちなみに基山町は、県をまたぐ移動の自粛緩和について6月19日に方針を発表。

  • 6月中は、感染状況が高水準にある首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、北海道、北九州市との往来は極力自粛してください。
  • 7月1日より、基山町合宿所と基山町移住体験住宅の利用の再開に合わせ、首都圏、北海道、北九州市をはじめ、全国との往来の自粛を解除します。

基山町ホームページより

今後の流行次第で変わる可能性のある方針ですが、消費行動のヒントにも、なりそうです。消費者もお店も、感染予防をしっかりと意識しながら、少しずつ経済活動を再開していきたいですね。

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