基山町の私立幼稚園として、開園から50年以上の歴史がある、見真幼稚園。浄土真宗本願寺派のお寺、因通寺が運営しており、「東京ドーム2個分」の裏山など、子どもたちが散策できる広くて自然豊かな環境があります。
2017年に大字基山編集部の潜入取材を受け入れていただいてから、この3年間、園ではさまざまなことが変化、進化しています。今回、2019年春に完成していた見真幼稚園の新しい園舎の様子を取材してきました。
新しい園舎は、以前は室内遊戯室があった場所に完成しています。二階建ての鉄筋コンクリート作りで、旧園舎と比較すると、近代的でとてもシンプルな設計です。保育士の先生方によると、以前の園舎は構造的に入り組んでいて、子どもたちは隠れんぼなど楽しく遊べた反面、保護者の目が行き届きにくい…という事情もあったそう。
旧園舎のあった場所は、現在は子どもたちが自由に遊んだり身体を動かすことができる、広場のような園庭になっています。これまでは、園舎から少し離れた場所にあるグラウンドまで、保育士と一緒に移動して運動していた子どもたち。新園舎になったことで、自由時間には好きなだけ、思いっきり駆け回れるようになりました。
新しい園舎は、玄関も廊下も、すっきり広々。「とにかくシンプルに!」という設計コンセプトのもと、大人の目が行き届きやすく、子どもたちも元気いっぱい、快適に過ごせているようです。
例年、子どもたちのお誕生会では、保護者会が給湯室を利用して手作りカレーを振る舞ってきましたが、2020年度は新型コロナウイルスの影響で活動自粛中です。
天井が高く、自然光が優しく差し込む遊戯室は、悪天候時には子どもたちにとってなくてはならない室内の遊び場。園内のイベント等も、行われる場所です。
新園舎の各教室の中には、これまでは屋外にあった手洗い場が配置され、手洗いうがいがより身近なものになっています。年齢に合わせた教室の広さが確保されており、教室正面に必ず仏様が飾られているのが、見真幼稚園らしさです。
トイレも、各教室からアクセスしやすい場所にあります。
築30年という旧園舎から新園舎へのお引っ越しで、最も快適になったかもしれない、子どもたちのトイレ環境。案内してくださった先生もニコニコ笑顔で、喜ばれている様子が伝わってきました。
2019年から最新設備を取り入れて新しい園舎になった、見真幼稚園。しかし、その保育方針はこれからも変わる予定はないんだそう。
子どもたちは、新園舎の快適な空間で園の広い敷地散策を日課にしながら、仏教の教えを大切にする優しい先生方に見守られて成長していきます。
園の保育方針や、その他の園内施設については、2017年の取材記事を参考にしてみてくださいね。
なお、入園してからの保育料や延長保育の利用料金は、国の子育て支援策によって各家庭ごとに事情が異なります。直接、園や基山町役場こども課に、問い合わせてみましょう。
願書配布は毎年9月中旬から、園内見学会などは10月中、願書受付日は11月初日です。
前園長の調准誓先生は、2019年に逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表します。