2024年元旦の能登半島地震。もうすぐ1年が経とうとする今もなお、復興は道半ばです。
大字基山編集部は、能登半島でも特に被害が大きかった輪島地域の支援活動を目的に、2024年8月19日(月)から30日(金)の期間、被災者が所有する輪島塗の見本展示と受注販売会「輪島漆器販売義援金プロジェクト」を実施しました。
このプロジェクトは、売上金は必要経費を除いた金額が被災者ご家族の生活復興支援に役立てられるという、ボランティアによる輪島漆器の代理販売です。基山町では、輪島地区に自宅半壊の被害を受けたKさんの代理として、漆器を展示・予約販売を行いました。
佐賀県内メディアによる報道もあり、プロジェクト期間中は、地元の基山町・鳥栖市はもちろんのこと、武雄市や嬉野市など広域から多くの方が支援に駆けつけてくださいました。
決して安価な品としてではなく、価値のあるビンテージの輪島漆器として、持ち主の想いとともにお手元にお迎えいただいた皆様に、あらためて心より感謝申し上げます。
プロジェクト期間中の売り上げ金から発送料・振り込み手数料の必要経費を除いた金額は、109,580円となりました。その後、9月には豪雨が輪島地区を襲い、復興最中の二次被害も報道されました。
元・持ち主のKさんご家族は皆ご無事ですが、やはり周辺一帯の被害は大きかったとのこと。「捨てるしかないと思っていた先祖から受け継いだ漆器を、家の建て替えに役立てることができます」と、安堵と喜びのコメントをいただいています。
また、会場内には輪島の漆器産業及び漆芸文化の復興の募金箱を設置し、支援金10,361円が集まりました。
これからも、日本古来から伝わる輪島漆器の製造技術が途絶えることなく、後世に引き継がれるよう願っています。
なお、2024年お年玉企画として募集したアンケート企画の結果から、日本赤十字へ寄付も行っています。
輪島漆器販売プロジェクトは、現在も有志によって国内各地で実施されており、一部はオンラインでの注文にも対応しています。プロジェクトに関心がある方は、詳細や注意事項を必ずサイト管理人様にご確認ください。
佐賀県基山町での開催は、多くの方のご尽力とご協力あってこそでした。
本当に、ありがとうございました。